自然公園へ、野鳥の写真を撮影に行ったのだけれども、帰り道で遭遇したのは…

お出かけ

お正月の三が日は、2回お出掛けをした。いずれも、沼や池がある公園で、野鳥が集まると評判のところだ。

何処かの空港へ飛行機を撮りに行くには、ここからではやや遠い。それならば、歩いたり自転車でも行ける距離で…と思い、公園に行って野鳥を撮影することにしたのである。今回は、そのふたつの内、あとの方に行った場所。
トップの写真は、その公園内で掲示されていた看板。随分と色々な種類の野鳥が来るものだ。後日投稿する予定の、元日に行った公園には、ハトやカモやユリカモメがいたのだけれども、さてこちらにも沢山いるだろうか。

そんなことを考えながら、公園の中へ入る。早速、このような看板が目に入る。そう、ねこは、ちゃんと家で飼いましょう。決して捨てないように…。

公園の真ん中には、ウッドデッキ状の歩道を張り巡らせた池がある。葦が生えていたようなのだけれども、殆どは刈ってしまってあるのだ。何処か閑散としている。
その池に向けて、何百mmかの望遠レンズを取り付けたカメラを、三脚に据えて並べているオジさん達がいた。やはり、野鳥の撮影に来たのだろう。何だかとても暇そうにしている。鳥がいないのだろうか?

池の辺りは、そんな感じで、人は居れども鳥は見えず。植え込みの椿も萎れかけている。寒々とした風景が広がるのみである。この日は、生憎と風が非常に強い。余計に寒さが沁みる。
また、看板を見つけた。何と、マムシに注意。野鳥を撮りに来て見当たらず、代わりにマムシに噛まれたのでは、新年早々ひとたまりもないw この公園をぐるっと一周したら、退散しようか…。

さて、池から離れた別の木の辺りで、鳥の声が聞こえる。そちらに向かうと、やや小さめの鳥が何羽か、枝の中を行ったり来たりしている。そこを、撮った。

これは何という鳥だろう?あと、別の野鳥も撮ったのだけれども、こちらは先程の看板の中で描かれていた、ヒヨドリなのだろう、と思う。右に左に嘴を向けて、実に元気よく鳴いていた。

元日に行った公園でも感じたことなのだけれども、飛ぶ鳥を撮影するのは、飛行中の航空機を撮るよりも遥かに難しいと思う。
航空機は、だいたいが真っ直ぐに飛んでくれる。こちらからもルートが読みやすいので、レンズを先回りさせて向けることが可能だ。でも、鳥は縦横無尽である。意のままに飛ぶ。しかも、素早い。

そんなことを改めて感じながら、この二羽を撮った。まあ、この公園は、ざっとこんなところである。やはり、元日に行った、あの公園に勝るものはないようだ。あとは、家まで歩きながら、何か撮って帰ろう。
家まで歩いて行くと、ここからは1時間以上の距離である。でも、日が落ちるまでには、まだ幾ばくかある。途中で面白いものが見つかるかも知れない、と思い歩を進める。

すると、何処かからか、けたたましくサイレンの音が聞こえて来た。あれは消防車だろう。一台や二台ではないようだ。遠くを見遣ると、建物の向こうから黒煙が上がっているのが見えた。

ニコン P900で、少しズームを効かせて撮った。10数km先だと思う。煙は、恐らく20分くらいは上がっていただろうか。サイレンも鳴り続けていた。正月から、大変だっただろうに…。

僕は、カメラを携えていると、厚い手袋を着けていることが出来ない。ボタンなどが押しにくくなるからだ。この日は、手がとても冷たく感じられてきたので、住宅地の中にあった自動販売機でホットココアを買うことにした。
こういった缶飲料は、買った後、しばらく振っていると、表面の温度が熱いくらいに上がってくる。これは何故なのだろう、といつも思う。内部で撹拌が起きているからなのだろうけれども、では買う前は、中の液体に温度差があったということなのか?それは何故なのだろう。

まあ、こうして100円で手軽に暖をとることが出来るのは有難い。指先があたたまるので、まだ飲まずに持っている。その先では、道が分岐していた。大通りの方に出る道と、お堀沿いの道である。
どちらにしようかと思案した後、一旦は大通りの方を目指した。でも、こちらの道は、どちらかといえば馴染みがある。車でよく通り過ぎるのだ。新鮮味のない方を行っても仕方がない、と思い引き返した。

戻って、お堀沿いの遊歩道を歩いていると、おや、かすかにねこの声が聞こえる。振り返ると、脇の休憩所兼公衆トイレから、野良ねこさんが登場である。おお、これは良いw こっちの道を選んで良かった…。

耳が、ジバニャンのように欠けているので、野良で間違いがないだろう。それにしては、随分と肉付きの良いねこであるw うーんと伸びをしながら出てきたので、きっと陰で昼寝をしていたに違いない。
僕が腰を下ろして、低い体勢で撮影しようとすると、何と、このねこさんは僕の膝の上に躊躇なく乗っかってきたw そのまま動かずにジッとしている。まるで、この場所の占有を宣言するかの如くw

すると、周囲に他の気配を感じた。見回してみると、すぐそばにもう一匹のねこがいたのである。この二匹はコンビらしい。こちらも、多分オスだ。仲が良いものである。
どうやら、一匹が僕の膝に乗って、羨ましくなって出てきたようだ。こっちをじっと見ている。乗せて…と、せがんでいるかのように。でも、僕の膝は、先に乗った大きなねこさんで一杯一杯なのである。

すると、この乗せて貰えなかったねこさんの方は、お堀の柵をスルスルと器用によじ登り始めた。まるで、ジャングルジムで遊ぶ幼稚園児である。慣れたものだ。大きなねこを膝に乗せたまま、僕はこの様子を撮る。

このねこは、柵のてっぺんで、右に左にウロウロした後、西に傾きかけている夕陽を見つめつつ、ポーズをビシッと決めたのであるw その瞬間も撮った。岩合さんのねこ写真みたいになったぞ(笑。

こうして、いつまでもねこと戯れていたいのだけれども、日が暮れかかっているのだ。先を急がねば。膝からねこを下ろして僕は立った。ねこたちは、休憩所のベンチの方へ駆け戻っていく。

今日は、生憎とひとりで来たけれども(かみさんと娘は買い物、息子は友達とお出かけ)、次は娘と一緒に来てみよう。僕の娘は、こういった太めのねこが大好きなのである。

こんなわけで、自然公園の方は意外と鳥がいなくて、やや不発だった。でも、帰り道に人懐っこい野良ねこがいて楽しかった。こうした、休みの最後の日のお出かけであった…。

さてさて、本日からまた、平常なる日々が始まる。今週は、土曜日も平日と同じ出勤。ひょっとすると、日曜日も仕事かも…なのである。休みの後は、決まって休みがないものだw さあ、がむばろう…。

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