天気の良かった日の夜には、やはり星たちを撮るのが楽し…

うさぎ

ここ2日ほどは、晴天の日が続いている。本日は特に、風もなく実に穏やかである。但し、気温が高めだ。

トップの写真は、先日、うさぎを遊ばせていたときに撮ったもの。暫く降り続いた雨のお陰で、すっかりヨレヨレになった段ボール箱。うさぎの家として以前使っていた物だ。
その周りを、うさぎはまた、ダッシュして回っていた。以前も書いたように、これは気分が高揚しているときにやるのだそうだ。天気が良いと、うさぎもまた嬉しくてコーフンするのだろうか?


さて、こんな日には、僕は星の写真を撮ろうと考える。夜になってくると、iPad miniで星図などを見ながら、ソワソワし出すのである。薄暗くなり始めが、最初の狙いどきだ。

昨晩は、日が暮れてから、月の写真を撮った。月齢は3くらい、方角は真西である。仰角高度は、約30度だろうか。ベランダに三脚を据え、ニコン P900を置いた。
この方角は、うちのベランダから撮ることの出来るほぼ限界だ。三脚も、ギリギリの位置に立てた。まずは、(多分)約80mm相当の望遠で撮る。

写真右半分の真っ黒なものは、うちの軒先。その遥か向こうに、月が小さく輝く。あともう少し月が降りてくると、さらに北(写真では右)に移動することになるので、軒に隠れてしまう。

少しズームしてみた。500mm相当だっただろうか?余り覚えていない…。この辺りの情報も、カメラが写真に記録しておいてくれると助かるのだけれども…。相変わらず、軒が写っているなあw

こうしている間にも、月は虚空を移り、軒の向こうへと姿を消しつつある。更に、ズームさせた。今度は、2000mm相当。月が画面にほぼ一杯になるのは、この画角なのである。

上の写真の右の際が濃い青色に写っているのは、これもまたうちの軒なのだと思う。星が別の星の陰に隠れてしまう現象を、掩蔽(えんぺい)とか星食とか言うのだけれども、これはさしずめ、月の軒食と言ったところだろうか?w

カメラのデジタルズームを使って、部分的に拡大して撮ったのが、上の2枚。手持ちではなく、三脚でカメラを安定させて撮影した割には、ブレたような画像になっている。恐らく、大気が不安定だったのだろう、と想像する。

さて、夜9時半過ぎには、木星を撮った。目一杯ズームしてガリレオ衛星まで写るのを狙う撮影と、タイムラプス機能を使った日周運動の撮影の、ふたつを実行するのだ。
まずは、ガリレオ衛星を写すのを試みる。以前も何回かやってみたことがあるので、要領は掴んでいる。しかし、いつものようには、どうもなかなか見えてこない。

漸く撮ることができたのが、上の写真。ガリレオ衛星が4つとも写るよう、シャッタースピードをいつもの倍に設定した。そのためもあって、星が少し動いている。
先程の月の撮影でも感じたのだけれども、大気がやはり幾分不安定なのだろう。少なくとも、この晩は望遠で星を撮影するのに適したコンディションではなかったようである。うーん、せっかくの晴天なのに…。

それから、午後10時少し前になってから、木星を構図の左下に置いて、日周運動の撮影を開始した。ちなみに、木星は、マイナス2.5等級。夜空にひと際明るい星である。

タイムラプス撮影の終了時間である150分後、夜空を見上げて嫌な予感がした。雲の塊が、幾つか浮かんでいたのである。出来上がった写真を見ると、案の定、雲が白っぽく幅を取って写り込んでいる…。
そのせいか、木星の光跡も、やや薄まってしまったようだ。ううむ、上手くいかない日は、何をやってみても、上手くいかないものである。無念。

ちなみに、下の写真は、その前の晩に撮ったもの。こちらは、木星の昇り始め頃からタイムラプス撮影を開始した。かなり低い仰角高度でカメラを据えたので、道端の街灯の光が、画面右下に入ってしまっている。

撮り終えて、出来上がった写真を見たときには、ああこんなに下の光が入ってしまって駄目だったなあ…なんて思ったけれども、いま見ると、木星の昇り具合が随分とダイナミックに感じられるから不思議なものであるw
きっと、昨晩撮った写真と無意識のうちに比較しているからなのだろう。上の2枚を比べると、断然、下の方が良く撮れているのでは?と思う。少しだけズームを掛けておいたのも功を奏したのか。

まあ、そんなわけで、暫く振りに天気が良かったのを幸いに、天体の撮影に臨んだのであった。その割には、余り納得の出来る成果はなかった気がするけれども、こんな日もあるものだ。
星を撮るのは実に楽しい。その一方で、難しくもまた、奥深いものであるとも感じる。僕は、中学生のときに天体写真を始めたけれども、きっとこれは生涯を通じて楽しめる趣味になるだろう、と考えている。

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