コスミック・インベンションのシングルレコードを買ってみたのだ。あと、コルグのFM音源ガジェットも…

動画

先達ての投稿でご紹介した、’80年代の中学生テクノポップバンド「コスミック・インベンション」。このバンドのアルバムやシングルを1枚のCDに纏めたベスト盤『コンプリート・ベスト』についても書いた。

実は、この”コンプリートなベスト”には収録されなかった曲があるらしい…ということで、先日シングルレコードを買ってみたのである。勿論、中古で。
コスミック・インベンションの廃盤になったLPは、現在においても結構な高値で売りに出されているのだけれども、このシングルは安かった。送料を含めても定価より遥かに安価な数百円である。

そのジャケット部分が、トップの写真。全体のデザインはやや異なれども『コンプリート・ベスト』と同じ写真を使用している。まあ、後から発売されたベスト盤の方が写真を流用したということなのだろう。
まあ、ちょっと控えめなコレクションの一環(?)として、こうした当時ものをひとつくらい入手しておくのも悪くはないのかも、と思ったのである。

さて、『コンプリート・ベスト』に収録されていない曲とは、A面の『YAKIMOKI』という曲ではない。これは、全く同じものがベストに収録されている。ちなみに、下のような感じの曲。これ、レッツゴーヤングか何かの録画のようだけどw

目当ては、B面の『コスミック・ファンタジー』という、ミステリアスな曲調の楽曲である。これも実は、同じ曲名のものがベストに入っているのだ。ところが、シングルでは何処かが違うらしい。そんな情報を得た。
早速聴いてみると、ううむ…何が違うのか分からない、メロディもアレンジも僕の記憶しているものと同じ、音色などの楽器編成も違いがないようである。仕方がないので、途中からCDと同時に鳴らしてみたw

すると、発見したのである。ベストの方では、曲の2番に短い歌詞のヴォーカルが、16小節ほど入っているのだ。ところが、シングルの方は、シンセサイザーの音で曲が続くのみなのである。
よく見ると、シングルのジャケットの裏面には「インストルメンタル」とだけ書いてある。一方で、ベストのブックレットには、4行の歌詞が掲載されているのだ。

なるほどー。きっと、当初はシンセ曲として録音したのだけれども、LPに収録する際に、歌詞をちょっと入れてみたらどうだろう、というアイデアが出て、追加でヴォーカルを入れたのかも知れない。
このシングルレコードは、経年の割にはノイズが殆どなく出物であった。大切に保管しておくことにしよう。それにつけても、『コンプリート・ベスト』は、CDとして実に高音質なマスタリングを施されている。そのことも改めて感じたのである。


さてさて、シンセサイザー繋がりでもうひとつ。こちらも、先達ての投稿の最後に少しだけ触れたのだけれども、FM音源というデジタルシンセサイザーのガジェットを買ったのである。まあ、こちらも中古で。

FM音源といえば、’80年代のパソコン世代にとっては、ほぼ必須の装備品であった。たった3声分と雖も、パソコンにこれが内蔵されているかいないかでは、ゲームなどをやっていて迫力がまるで違ったのだ。
その後、’90年代に入って以降は、パソコンの音源といえば、MIDIを介したデスクトップ音源や、PCM化された内蔵音源へと移行していったのである。

下の写真は、僕が今から30年以上前に買った、FM音源の解説書。天井裏の物入れから発掘してきたw 経年によって、本全体がちょっとヨレヨレになっている。でも、まだ十分に読める。
この扉に書いてある、「PC-8801mkIISR」などの文字は、NECの当時のパソコンの機種名。この88SRこそ、僕が使っていたマシンなのである。それについては昨年、4回に渡って書いた。

そこで、そんな郷愁(?)もあって入手してみた、コルグのVolca FM(ヴォルカ エフエム)というFM音源ガジェットである。これは、嘗てパソコンに内蔵されていたFM音源の上位モデルであった、ヤマハの名機DX7のミニミニ復刻版のようなものだ。

何処となく、カラーリングもDX7を意識しているような…。ちなみに、初音ミクのあのコスチュームの色合いも、DX7だというのは有名な話。上の写真は、付属品一式を含めて写したものである。
DX7は、61鍵のキーボードを備えたシンセサイザーだったので、横幅は1mくらいあっただろうと思う。でも、Volca FMは、小さくて軽いw 手乗りサイズである。下は、小説の単行本と一緒に。幅が全く同じなのだw

正に、お手乗りDX7だな。これは良い。でも、ミニサイズだけあって、発音数は、たったの3声。つまり、嘗てのパソコンに内蔵されていたFM音源と、そこは同じスペックなのである。何かくすぐられる思いがするw
そして、DX7と全く異なるのは、操作系である。DX7は、パネル上に押しボタンが何十個もずらりと並んでいた。シンセにもデジタル時代の到来、ということを意識していたのだろう、と思う。

一方で、Volca FMは、それに反するかのように、一見して押しボタンは少なめ、むしろツマミの方が多い。実は、本体おもて面下部のキーボード部分がファンクションキーを兼ねている。しかし、音色などのコントロールは、主にツマミで行う。
この操作系は、’90年代に入ってから、デジタルシンセサイザーの反動のようにして登場したアナログモデリングシンセサイザーの流れを継承しているのだろう。

アナログモデリングのシンセサイザーとは、デジタルシンセサイザー登場以前から使われていたアナログシンセサイザーというものを、デジタル技術で再現したタイプのシンセサイザーである。これは、僕も一時期所有していたnord leadなどが有名。
アナログシンセサイザーは、ツマミを回して音色などをコントロールしていたため、モデリングシンセサイザーもツマミが多いのだ。このタイプのシンセサイザーが登場して以降は、シンセサイザーにツマミを多く装備しておくのが再び普通になったのである。

つまり、Volca FMは、出音が’80年代そのもので、外観が’90年代以降を踏襲するという、ちょっと不思議な合いの子なのだw まあ、この種の復刻型の機種は、これに限らず皆そんな風に設計されている。要は、良いとこ取りなのである。
他に、目を惹くポイントとしては、この本体ケースが、黒色半透明のプラスチックで作られていることだ。中身の基板や部品が、薄っすらと見えるのである。これも、くすぐられるなあ…。

さて、このVolca FM、まるで一見さんお断りのように、説明書がペラ紙一枚で実に素っ気ない。僕は、高校や大学の頃に、パソコンでFM音源をよく弄っていたので音源そのものの仕組みは分かっているつもり。
でも、階層化されたような操作体系は実に特殊だった。日本語で分かりやすく解説したサイトが余りなかったので、何処かの国のユーチューバーが作った英語のチュートリアル動画を見て、ようやく概要を理解したのである…。

そうそう、買ってから気づいたのだけれども、Volca FMは何と、マルチ音源ではないw つまり、1ch分しか演奏できないので、3声それぞれに別々の音色を割り当てることは出来ないのだ。
その点では、パソコンに内蔵されていたFM音源のようには使えない(パソコンのFM音源はマルチ音源だった)ので、3声とも同じ音色で演奏するという、PSG音源的な楽しみ方になる。何だか、ややこしくてスイマセン…。

まあでも、この何とも言えないお手軽さは、他をもって代えがたい魅力がある。FM音源の復刻版といえば、これ以外にも、ご本尊のヤマハを含め、キーボードやソフト音源などが色々なところからリリースされている。
しかし、ユニークさといえば、このVolca FMが筆頭に挙げられるのではなかろうか?その根拠とは、とあるツマミの存在にある。どうやら、このツマミは、Volca FMの開発者の発案らしいのだ。つまり、オリジナルのDX7にも当然、装備されていなかった。

それについては、紙幅が尽きてきたので、また回を改めたいと思う。あと、僕がVolca FMを弄っているところの動画も、ちょっと貼ってみる予定なので、お楽しみに(?)。

あと、最後に、プリセット音色表を貼っておこうと思う。これすらも付属していなかったので、僕が自分で作ったw まあ、Volca FMは、音色をエディットして上書きするという前提で設計されたからなのでしょうけれども…。ご参考に。

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Volca FMのAmazonリンクをいま一度。このシリーズのガジェットって、ガイドブックが絶対に必要だと思うのですが、今のところ何処からも刊行されていないようです。何故なのでしょうか…?是非とも、お願いしたいものですが…。

「KORG volca fm ヴォルカエフエム」
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