月に火星に、花火に航空機。大空は見るべきものが多い。外に出たら、画面ばかり見詰めて歩いていないで、たまには上を眺めてみよう…

お出かけ

ここ最近は、夜明け前、自転車に乗ろうとするとサドルが湿っていることが多くなった。夜露である。朝晩の寒暖差が大きいのだろうか。こうして、冬は徐々に、忍び寄って来ているのかも知れない。

トップの写真は、一週間ほど前だっただろうか、外でミント摘みをしているときに撮った。上空でジェット旅客機の音が聞こえたのである。早速、肩から下げていたニコン P900をズームさせた。
下は、更に超望遠で撮影したもの。生憎と、手元にiPad miniは置いていなかったので、フライトレーダー24で機種や航空会社は確認していない。多分、エアバスのA320辺りだろうと思う。

青空に真っ白な機体。実に良いコントラストである…。丁度、傾きつつあった太陽から、機首に西陽が当たっていたようだったので、P900に内蔵のクロスフィルター加工を施した。

秋は、空が一段と高く見えるので、様々な観測に持ってこいの季節だと思う。夏は何せ暑いので、長時間おもてにいることは、どうしても憚られる。涼しい時期が、やはり最適なのだ。
先日も、道を歩きながら、上空にソウル発だろうか、ボーイング747と思しき4発機が、鮮やかな飛行機雲を伸ばして飛行してるのを見た。きっと、LA行きだ。高度1万mくらいの安定飛行中である。

これまた真っ青な大空に、4本の白い筋をグングンと描いて行っている。その見事な姿に、僕は米国への旅情も感じたのであった。もう、10年くらいも彼の地を訪れていないのである。
しかし、僕の周囲の人たちは皆、下をじっと見詰めるのに夢中だった。スマホである。ゲームか何かをしておられるのか、指がしきりに動いている。その矮小な液晶画面の中には一体、どんな世界が広がっていたのだろうか?

さて、下の写真は先月末に撮った、自衛隊のヘリコプターの編隊飛行。輸送ヘリである。本当は5機編隊だったのだけれども、先頭の機体だけ左の建物の陰に入ってしまった。惜しい…。
これは、今月に行われた観閲飛行の訓練中だったのである。僕は、自衛隊まつりで、CH-47 チヌークという輸送ヘリに体験搭乗したことがある。あれは、実に貴重な体験だった。そんなことも思い出しながら、このレンズを向けたのだった…。

それから、今晩撮影した月の写真を載せてみたいと思う。日没から約30分後、南東の空に撮った。半月はきのうだったので、そこから月齢がひとつ進んだ形である。

月面が露出オーバー気味に写っているけれども、これは左下に控えている赤い星を撮るためだったのだ。火星である。先達ての地球大接近からだいぶ月日が経ったので、あのとき程にはもう、明るく感じない。
あのときは、実に紅く輝かしい火星だったのである。夜、仕事帰りに自転車に乗っていると、ほぼ真正面に見えたのだった。まるで、旧約聖書に登場する、モーセ達を導いた星であるかのように(…大袈裟だw)。

ニコン P900の望遠レンズを約2000mm相当までズーム。このくらいの月齢であると、クレーターが沢山写って実に楽しい。特に、下半分が顕著だ。下は、約4000mm相当にズームアップして撮ったもの。

同じくらいのズームで、上半分も撮影。こちらは、クレーターがやや少なめに見える。今夜は大気の揺れが殆どなく、シーイングが非常に良い夜だ。これで雲のない夜がもっと多ければ、更に良いのだけれども…。


さて、大花火大会の写真をば。これで、第4回目である。どうぞ、お楽しみ下さい…。(写真一枚一枚にキャプションを付けない方が見やすいような気がしてきたので、今回は5枚を一気に載せておきます)

如何だったでしょうか。打ち上げ花火の写真を見ていると、「花火」という語の美しさを改めて実感します。本当に、花のように見えるから。かたや、英語の「fireworks」は、何だか少し味気無くないですか…?(苦笑

(この項、次回につづく
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下は、今や天体写真家としても、その腕を存分に発揮していらっしゃる、CGクリエイターのKAGAYAさんによる近著。KAGAYAさんは、以前ご紹介したプラネタリウム番組『銀河鉄道の夜』を始め、実に美麗なグラフィックスの作品を多数発表されています。この写真集には、それらCG作品に負けず劣らずの美しい写真の数々が収められています。SNSをお使いの方は、KAGAYAさんをフォローしておくのもお薦め。日本や世界の各地で撮影された、様々な景色の写真を日々見ることが出来ます。

KAGAYA 著『一瞬の宇宙』
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