50年前、人類が月面に到達したその日、僕はプラネタリウムへ宇宙体験に出掛けたのだ…

お出かけ

先日の土曜日は、割合朝早くに家を出発して、横浜市→都内某所→足立区という具合に各地を回り、帰宅したのは午後10時だった。日がな一日、出掛けていたというわけである。僕にしては少し珍しいことだと思う。

この日、曇っていた割には、何処も彼処も暑かった。汗だくになったけれども、いずれの場所でも得難い体験が出来たのである。ひょっとすると、生涯でいちばん盛り沢山の日だったかも知れないw そう感じられる程に、楽しくもあり充実していたように思う。

さて、3箇所行った中で、はじめの2つについては稿を改めるとして、先ず足立区へ出掛けたことについて。西新井というところで、CGクリエイターで星空写真家でもあるKAGAYAさんの講演会が開催されたのである。
会場は、ギャラクシティという、プラネタリムもある複合施設のような場所だ。子供たちやファミリーに向けた科学館の一種なのかも知れない。僕は、ここに初めてやって来た。

この会場にやや早めに着いてみると、プラネタリウム入口の行列は4人目くらいに並ぶことが出来た。お陰で、中に入ってからは最前列の席を確保できたのである。有難いことだ…。

さて、講演に先立って、KAGAYAさんのプラネタリウム番組の最新作『星の旅 世界編』(約35分)が上映された。僕はこの作品を初めて観たのだけれども、これがもう物凄い星空体験のオンパレードw
ドーム型360°のスクリーンに、これでもかという具合に星が降るわ!流れるわ‼︎…と、ここで叫んでも伝わらないかも知れないのでw、YouTubeで観られる予告編動画を貼っておきましょう。

あと、そのスクショも幾つか下に貼っておきましょうか…。これが上で述べたように、動く映像として360°のドーム型スクリーン上に次々と映し出されていくのである。これはもう、ヴァーチャルな宇宙体験と言っても良いくらいなのだ。ビックリしますよ…。

ちなみに、この作品は、CG部分のみならず、天体の動画撮影もKAGAYAさんの手によるものである。美麗この上ないこれらの映像が、如何に撮影されたのかということが、このあとの講演会で明かされていったのだった…。

上映後は、そのままKAGAYAさんの講演会へと移った(約45分)。お話と同時に、講演用に用意された動画やスライドショーが次々と映し出されていく。流石のKAGAYAさん、これまた素晴らしい準備であるw
内容は、先に上映された『星の旅…』のメイキングや世界各地の星空撮影旅行の思い出などなど。例えば、あのウユニ塩湖で如何にして、上下鏡写しのような美しい星空動画を撮ったのか、というお話があったのである。

他には、南極に行って撮影した皆既日食の体験談も、実に貴重な内容であった。あまり書いてネタバレになってしまうといけないので、このくらいにしておこうw
とにかく、作品づくりのためには、とにかく時間や日数を惜しまず、ときには命懸けで撮影に臨まれていることもあるのだいるのだと知った。いやあ、頭が下がる思いだ…。

余りにも盛りだくさんだったので、講演終了後は会場がシンと一瞬静まり返った程である。感動や感銘のために声も出ないとはこのことなのだ…。
しかも、更にこの後にはサイン会があるとのアナウンス。実は、僕はそれを予想して、Blu-ray版の『銀河鉄道の夜』を持参していたのである(…これも勿論、KAGAYAさんのCG作品)。

プラネタリウムにいた170名ほどの内、殆どの方(100数十名)がサイン会へと行ったようだ。そして、僕は20分くらい並んだ後に、Blu-rayのジャケットの内側のイラスト部分にサインを書いて頂いた。それから二言三言、お話が出来たのである。

その中で、僕が「きょう観た『星の旅…』も素晴らしかったです。家で百万回観たいので是非Blu-ray化して下さい」という旨をお願いしたところ、KAGAYAさんはにっこりと「うーん。では、プラネタリウムで百万回ご覧くださいね」と仰ったのだw
流石、機転の効いた返しだなwと思った。僕もこれには苦笑いである。やっぱり、360°映像をただの平面画面用の映像に全編コンバートするのは難しいのであろう。僕は、直ちにそう理解した。

あとは、KAGAYAさんの出身高校についての話なども少々。最後は、握手してお礼を言った。そこで、もう一回「是非、Blu-rayをお願いします」と言い添えて…。僕は、しつこいファンかも知れないw 僅かな期待を持って待つことにしよう、と思った。

この『星の旅 世界編』は、美麗な映像で我々の眼福になるのみならず、その分かりやすい内容が理科的なお勉強にもなるという、大変に素晴らしい作品だ。
このギャラクシティのプラネタリウムは、大人の料金が500円。たったこれだけの入場料で体験できる、極上の宇宙の旅。上映期間が終わらない内にまたここへ観に来よう。もし本当にBlu-rayにならないのならば、プラネタリウムに何度も通うまでなのだw

僕は、アポロ宇宙船が50年前に月面着陸したその日の夜、プラネタリウムを後にしながら、梅雨空の曇天を見上げ家路へと急いだ。よーしこれからも、愛機ニコン P900で星や空の写真を撮り続けよう。そんな事を心に誓いつつ…。

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