明けましておめでとう御座います。今年も宜しくお願い申し上げます…

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まず下の写真は、大晦日の夜に撮った、2020年最後の月。東に出でてから30分くらい後に撮影した。大気の影響か、まだ黄色い表情をしている。

満月のように思えども、それは前の晩のことで、この月は旧暦17日の立待月(たちまちづき)。よく見ると右上が既に欠け始めているのだ。
これが南中となる時刻の前に2021年は始まる。100年に一度のような世界的な災異は次年以降に持ち越されるのか、どうか…。


そして、翌朝。例年通り、初日の出を撮ろうと考えていた。しかし、起床すると既に夜明けの時刻は過ぎていたのであったw 寝坊したようである。

午前7時過ぎ、それでもベランダからニコン P900のレンズを向けた。それがトップの写真である。桜並木の細かな枝々の向こうから射す黄色くも眩しい陽光は、毎年と同じ。一年前もそうだった筈だ。
さて、今年はどのような年になるのだろう。政治などの不作為を見るにつけ、余り楽観や希望は持てないのだけれども。それでも僕は僕で、前に進んでいこうと思うのだ…。

ちなみに、きょうGoogleの検索窓で「元日」や「元旦」と入れてクリックすると、紙吹雪がパーっと派手に降りてくるのだw なんか綺麗。お試しあれ…。(追記:1月2日と3日にも試してみたところ、同様に紙吹雪が降りてきました)

さてさて昨夜、大晦日の晩餐には、先日購入した「獺祭 寒造早槽」を開封して呑んだ。
今回はお猪口ではなく、枡を用いた。確か、彼此二十年以上前に神社で結婚式と披露宴を執り行った際に貰ったものである。だから、横に「壽」が朱書きされている。

リビングにTVを引っ張り出しセッティングして(うちは普段、TVというものをここに置いていないのだ)NHKを点ける…と言っても、あの1chのお祭り騒ぎの歌番組ではない。2chの方の、クラシック音楽である。今年は勿論、ベートーヴェンの大特集なのだそうだ。

土鍋の海老や蟹などを突きながら呑む獺祭は、枡から立ち昇る檜の香りも手伝って一層円やかさを増し、味蕾のみならず鼻腔さえも刺激していく。
これは、実に日本酒であると同時に、米で醸した何かワインの一種のようにさえ感じられる程だ。こんなちょっと贅沢な時間に相応しい一本だな。

TV放送からは、生誕250年を記念された楽聖の交響曲が順番に流されていく。苦悩に抗い希望そして歓喜へと繋げていく特徴的な楽想は、振り返るに、やはりコロナ禍の年に最も聴かれるに相応しい音楽であったとの思いが胸に響く。
この一抹の幸いは神の経綸か、それとも単なる偶然による僥倖か、いずれ人智に知れないのだろうけれども…。

画面に映る幾つかのオーケストラは、弦楽器の奏者がマスクをして弾いていたり、通常の倍くらいの距離をあけて座っていたり、このパンデミック下に特徴的なものであった。そのような光景も、2020年のひとコマとして記録されていったのだろう。
あとそれから、テレビ東京のジルベスターコンサートも観た。こちらも良い番組だった。僕は毎年、カウントダウン後にクラッカーがパーンと弾ける瞬間の画面を撮っていたのだけれども、今回はこの演出がなし。これも新型コロナのせいだったのだろうか…。

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…というわけで、2021年もマイペースで更新していきたいと思いますので、当ブログをまたひとつ宜しくお願い致します。
下の本は、『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』シリーズの最新刊にして日本国内オリジナルです。この本では、日本史上における様々な出来事や人物などが365項目も紹介されています。元日から1ページずつ読み進めると、大晦日に読了できるというわけですね。個人的には、内村鑑三が登場(357番目)するのが良かったです。以前も書いたかも知れませんが、この本を英訳して逆輸入的に米国で出版すると面白いでしょうね…。

『1日1ページ、読むだけで身につく日本の教養365』
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