もう先月のことになるけれども、僕が実家に帰っていたときに、そのリビングにあるPioneerのDVDプレーヤーを直したことがあった。これは、僕が自分のうちに持って帰ったSACD再生機能つきプレーヤーの代わりとして、昨年の11月に実家に設置しておいたものだ。
そのDVDプレーヤーは元々、僕の弟が使っていたものである。しかし、DVDを置くためのフロントトレイがウンともスンとも開いてくれなかった。リモコンでも本体のボタンでも、全くの無反応だったのである。
11月に実家に行ったときには、時間がなくてそのまま放置した。でも、今回は30分ほどの時間があったので、直すことにしたのだ。結果的には、あっさりと直ったw
先ずDVDプレーヤーをラックから引っ張り出して開腹。それから、正面のパネルも外してドライブを露出させた。(この辺りの工程を撮影しておけば良かったのだけれども、すっかり忘れてしまったw)
それで、ドライブ下部にあるフロントトレイ出し入れ用の大きな歯車をマイナスドライバーの先でこじって回しながらオープンボタンを押すと、渋々と開いたのだった。
思った通り、単なるグリスの固着だった。きっと、弟はこのプレーヤーをもう何年も使っていなかったのでは、と思う。その後、オープンクローズを何度も繰り返してグリスを馴染ませておいたので、もう大丈夫だろう。
でも、パネルに付いている、フロントトレイのパカパカした蓋のようなものが開きっぱなしになってしまったw 本当はバネで自然に閉じる筈なのだけれども。まあ、それはそれでもいいや。
そんなわけで、DVDプレーヤーについては一応解決。それから、半年くらい前に僕が実家に再セッティングしておいたTRIOのステレオが鳴らないと、母が言う。母は時折、これでレコードを聴くのだ。
そのステレオを弄ってみると、鳴らないどころか、プリメインアンプの電源onの赤いパイロットランプすら点かない。多分、アンプの電源部分の故障か寿命だろうな…。実家のステレオは、彼此40年も前に父が買ったものなのだ。
母は、レコードの音量が徐々に下がってきて、とうとう聞こえなくなった、と言うので、多分そのとき電源の電解コンデンサの容量が抜け始めていたのだろう。開腹しての部品交換は直ぐには出来ないので、取り敢えず代替のアンプを置くしかない。
そこで、弟にメールして、フォノイコライザ内蔵のアンプひとつ余ってない?と訊いてみた。すると、数日後には実家にプリメインアンプが1台送られて来たのである。
そのアンプが届いた頃には、僕はもう実家にいなかったので、息子に設置の仕方(配線などの接続の仕方)を教えておいた。息子は大学へ通うために実家に下宿しているからだ。まあ、彼ならば何と出来るだろう。
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さて、下はお正月の頃に見かけたネットニュースの記事。この内容は寡聞にして知らなかったなあ…。まあ、ありがちなことではあると思うけれども。
こういった厚手のケースに入ったCDは、クラシックやら、映画のサントラやら、ゲーム音楽(特にドラクエ)やら色々持っているから、僕も全部のスポンジを外しておこうと思う。
それにしても、まるで悪い見本のように写真を出されてしまったドイツ・グラモフォンは、少々お気の毒だな…。
(出典:@niftyニュース)
僕の手持ちのCDで確認してみたら、こういった保護スポンジが入っていたのは、下の様に3組しかなかった。ドラクエV、映画『アマデウス』のサントラ、ナムコのゲーム音楽である。意外と少なかったな…。いずれも加水分解でボロボロになった形跡は無かった。
例えば、クラシック系でも、グールドのバッハ『ゴールドベルク変奏曲 メモリアル・エディション』CD3枚組にはスポンジが入っていなかったのである。ドイツ・グラモフォンと違って、SONYミュージックは入れない方針なのだろうか?さて…。
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下は、最近図書館で借りて読んでいる本。オーディオに関するイラストエッセイです。特に、1960年代から現在に至る至るまでの、作者の方のオーディオに遍歴が楽しく書かれています。
僕は、作者の牧野良幸さんとは年齢がひとまわり違うと思うのですが、幼少期における子供用のポータブルレコードプレーヤーから始まって、今のBlu-rayやSACDに至るまでのオーディオビジュアル機器に関する道のりが、殆ど全く同じであることにとても共感を覚えます。途中にDTM(パソコンとシンセサイザーを使った音楽制作)が入ってくる辺りも一緒w クラシック音楽の好きな演奏家もかなり共通しています。この本はシリーズで何冊かあるようなので、是非とも一通り読んでみようと思っています。
牧野良幸 著『オーディオ小僧の食いのこし』
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