トップの写真は、先達てパティスリーのお店で買ったプリンである。こどもの日に合わせて、鯉のぼりのデザインになっている。写真には写っていないけれども、赤色のバージョンもあるのだ。
僕は先週の土曜日、それぞれをひとつずつ購入して、都内の仕事場である会社へ持参した。ひとつを職場の人へ差し入れるためである。その人は、食したあと空いた赤色のカップを喜んで家に持ち帰って行った。気に入って頂けたようで嬉しい。
僕は、うちで取り敢えず、サインペンやマーカーを入れてペン立てにしてみた。それが下の写真である。でも、利用法としては至って平凡だ。まだ何か他の活用法がありそうだと思っている。さて、どうしようかな…。
…
きのうは、日比谷公園の中にある野外大音楽堂でオーケストラの演奏会があった。2019年に開催して以来の2度目の公演である。
事前の申し込みによる抽選招待制で、僕は2枚のチケットを当てることが出来た。あとで聞いたところによると、5000人もの応募があったそうだ。僕は非常にラッキーな当選だったのである。
オーケストラは、東京都が1965年に設立した東京都交響楽団。今回の指揮者は、この楽団の音楽監督である大野和士氏だ。前もって発表された曲目には、僕の好きなドラゴンクエストの序曲や歌劇の間奏曲などが含まれる。嫌が応にも期待が高まる、というわけだ。
さて、ペアのチケットなので誰を誘おうか。当選が決まってから、僕はふと考えて、昔からの懐かしい友人に連絡を取ってみることにしたのである。メールを送ると、ものの10分としない内に返事が来た。この日は大丈夫だと言う。さすがの即決である。
当日、会場に近い駅前の広場で待ち合わせ、まずはカフェでお茶とケーキを食しながら旧交を温めた。かなり久し振りに会ったのだけれども、元々馬が合うもの同士なのか、話に花が咲く。お互いの仕事の話や英語についての話、家族の話などなど。
それから、開演の10分くらい前には野外音楽堂に入り、席に着いた。快晴だけれども、暑くもなく寒くもない絶好の日和だ。
今回はステージ下に広く設けられたソーシャルディスタンスのための空席を除いて、ほぼ最前列といっても良い程の非常に良好な座席を確保できた。横や後ろを見渡すと、やはり観客をまばらに配置してある。定員(約2000人)の半分を空けてあるのだろう。
演奏会では、一曲目のドラゴンクエストが終わるや、スペシャルゲストとして、2019年のときと同じく、小池都知事が登壇した。
指揮者の大野氏との掛け合いの中でスピーチを行うと、何と今回は都知事が指揮に挑戦すると言う。これは、プログラムにも書かれていないサプライズ企画である。これは凄い!
知事は、赤いリボンのついた特製の指揮棒を大野氏から受け取ると、指揮台に上がって「ラデツキー行進曲」のタクトを振るった。我々は大野氏の仕草に従って拍手を行う。これはもう、ちょっとしたウィーンフィル・ニューイヤー・コンサートの気分であるw
こうして公演が盛り上がる中、以降の曲目は大野和士氏の指揮で進められた。
前回と同様、オープンエアーの中で聴くオーケストラサウンドは非常に贅沢な体験だと感じる。時折、野鳥がチチチーと鳴き声を上げながら空を行き交った。こうした自然の音もまた、音楽のひとつとなって溶け込んでゆくのだ。
(プログラムは折り畳んで持ち帰ったので、生憎と皺になってしまいました…)
アンコール2曲を含めて1時間あまりの演奏会は大盛況であった。もし小池都知事の気が変わらなければ、きっと来年も開催されるだろう。僕はまた必ず応募するつもりである。そんな気持ちを新たにしつつ会場をあとにした。
その後、友人とは有楽町のスペイン料理店での食事とビールで、再び話に花を咲かせた。ゴールデンウィークのさなかの、思い出に残るとても素敵な一日であった…。
(くだんのお気に入りの間奏曲を、こちらはカラヤンの指揮でどうぞお楽しみ下さい…)
……