昨夜、あの番組が終わってしまった。こうしてTVは益々、僕から縁遠くなっていくのだ…

その他

トップの写真は、先週くらいに撮った、ジェット旅客機の写真。AIR DOである。機体に絵が描いてあるのが面白い。下は、「フライトレーダー24」のスクリーンショット。

羽田発、函館行き。ボーイング767である。さて、これは何の絵なのだろうか。何かのキャラクター?垂直尾翼のそれは、コアラだろう。よく分からないけれども、何処となく楽しげな感じ。

あと、同じ日に、ANAの別の機体も撮った。こちらも絵が描いてあるけれども、上とは随分とカラーが異なっている。文字も書いてあるけれども、何と書いてあるのかお分かりになるだろうか?

羽田発の、こちらは札幌行き。ボーイング777だ。この塗装は、下のスクリーンショットをご覧の通り、スターウォーズなのである。それにしても、何故全体に黄色っぽいのだろう、という気はする。

僕は、SFの映画も割と好きな方なのだけれども、スターウォーズは殆どと言っていいくらいに観たことがない。何というべきか、どうも余り気が向かないのである。ジョン・ウィリアムズのシンフォニックな音楽は好きだけれども。
多分、スターウォーズが映画タイトルとしてメジャー過ぎるからなのだろう。僕は、何事においても、ややマイナー志向らしいのである。大衆然としているものには触手が伸びない傾向がある。

そんなことがあって、世間では「スターウォーズの新作がついに公開」と騒いでいても、僕は何故か観ないw ついぞ、一本の作品を通して観た試しがないのだ。それが今に至るまで続いている。
自分でも、不思議だなとは思う。でも、気が向かないので仕方がない。TVについては、あとでも触れるけれども、そのように思っている。どうも、普段は観る気が起きないのである。

ジェット機の写真を、もうひとつ。これは確か、うさんぽのときに撮ったのではなかったか。上空から良い轟音が聞こえたので、ニコン P900のレンズを向けた。

西に傾きかけた陽が当たっているので、機体が全体的に暗い。でも、垂直尾翼の長い影が、自らの飛行機雲にかかっているという、ちょっと面白い写真になった。なるほど、こういうこともあるのだ。

これは、アシアナ航空の貨物機、サンフランシスコ発ソウル行き。ボーイング747。ジャンボジェットである。アシアナ航空といえば、先達て、やはり4発機のエアバス A380を撮った。
この747も、ご覧の通りの4発機。でも、総2階建てのA380と比べると、幾分スリムな機体に見える。何れにせよ、アシアナ航空は4発機がお好きなようである。


昨夜、僕の好きだった番組が、とうとう終了してしまった。TV番組である。以前から度々書いているように、僕は殆どTVを観ない。何故、「殆ど」なのか、この番組が存在していたからなのだ。
それ以外では、音楽関係の特番をごく稀に観る程度である。例えば、坂本龍一キョージュの番組が近くNHKで放送される予定だ。そういったものは、一応観る。

でも、レギュラー的に観ていたものは、ホントこれだけであった。NHK Eテレの『モーガン・フリーマン 時空を超えて』である。毎週毎週のレギュラーではなかったけれども、月に何回か木曜の夜に放送されていた。

これは、米国の俳優モーガン・フリーマンが最新科学の知見を紹介するという趣向の番組である。それが、昨夜で終わってしまった。とても残念だ…。
最終回のテーマは、時間の流れやタイムトラベルについて。量子力学や相対性理論などを絡めながら、解説が進行していった。…といっても、決して小難しいような内容ではない。

例えば、スクリーンショットの中の紹介文にある、「量子物理学の世界では、未来が過去に影響を及ぼす現象が見られるという」という件に関して、認知科学者の苫米地英人氏の近著でも、僕は似たような話を読んだことがある。
時間は、過去から未来へ流れているのではない。未来から過去に向かって流れている。丁度、川の上流から下流に向かってボールがこちらへ流れて来るように、私たちの周りの出来事が起きているのだ、ということがその本には書いてあった。

ついさっき、かみさんにこの話をしたら、「ああ、その話は、平野啓一郎の小説にも書いてあった」と言っていた。多分、『マチネの終わりに』のことだろう。生憎と僕は、読んだことはないけれども。
この「時間は未来から過去に向かって流れている」という説は、昨今において、そのくらいにポピュラーな話なのである。これは、素粒子の挙動を観察して分かったことである、と番組の中では解説していた。

まあ、そんなわけで、この番組は、時間だけでなく様々な事象に関して、いつも実に分かりやすく紹介してくれていたのだけれども、やや突然の終了となってしまったのだった。
昨夜放送された回は、この番組の実質的な最終回ではなかったのだろう、下の方に「この番組は、今回が最終回です。視聴をありがとうございました!」という内容のテロップが下に出て終わったのである。

つまり、モーガン・フリーマンは、最終回だとは言っていなかったのだw きっと、本国ではまだこの先にも番組は続いているのだろう、と推測する。それを、NHKは何の事情があってか、打ち切らざるを得なかったのかも知れない。
この後番組に何が来るのかによるけれども、ああ、これで、僕はもう、TVを観ることは益々なくなるだろう。でも、これで良いのである。時間の使い方として、TV視聴は最も無駄が多いもののひとつだ。そう考えている。

この『モーガン・フリーマン 時空を超えて』の最終回は、先達て復活させたVHSのビデオデッキで録画しておいた。内容が、いつも以上に素晴らしかったせいもあって。
ビデオテープに番組を録画するなんて、十数年ぶりだろうか。実にご無沙汰だったのである。その意味においても、良い記念(?)になったような気がするのだ。

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上にあげた、平野啓一郎氏の小説とは、これです。純文学的な作品が多い平野氏の小説の中では、割とポピュラーな作品になったのでは、と思う。近々、これに関して大きな企画が発表されるらしいのだけれども、ひょっとして映画化が決定なのかな?

平野啓一郎 著『マチネの終わりに』
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