しばしば書いているように、うちのうさぎはたんぽぽの葉っぱが大好きなのである。僕は最近いつも、帰宅の際には、家の敷地内に生えている葉っぱの1枚を摘んでから家に入る。
水道水でさっと洗って水を切り、それから、やおら段ボール箱の上から、その葉っぱを差し入れるのである。すると、うさぎは匂いを嗅ぎつけるのか、中腰のようになって上体を起こすのだ。それがトップの写真。
葉っぱをじっと見つめたまま、首を上げて、小さな口を尖らせる。このとき、上唇が少し伸びたようにも見えるのだ。うさぎの口は普段、我々が見ることはあまり出来ない。顔のだいぶ下の方にあるからだ。
こうして見ると、随分と可愛らしい口だ。でも、この中には、鋭い前歯が潜んでいる。もし、うっかりと噛まれようものならば、出血し実に痛いw
そして、葉っぱの端を咥えると、唇を器用に動かして、むしゃむしゃと口の中に取り込み始める。このときの力が案外と強い。場合によっては、首の回転も利用して、グイグイと引っ張りながら食べるのである。
なお、上にアップした4枚の写真は、実際には2枚の葉っぱを与えたところを撮り、それを連続して見えるように組み合わせた。(ちなみに、僕はカメラの連写機能を殆ど全く使ったことがないのである…)
10日ほど前に種蒔きをした、ねこ草の第2弾は、順調に発芽している。上の写真のように、何故か左半分ばかりなのであるけれども…。ねこ草も、うさぎの大好物。きっと、楽しみにしているのでは?
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さて、昨夜は満月であった。前回、前々回と連続して月の写真を載せている。最近は曇りがちな天気の中でも、夜になると幾分雲が薄くなり、朧ではあるけれども月を観ることが出来たのである。
昨夜も、そんな幸運に恵まれるのだろうか、と考えていた。日中は日が陰るほどに雲が厚い。お陰であまり暑くもなく過ごすことが出来ているように思う。自転車に乗ると、流石に汗をかくけれども。
夜もこんな調子だろうか、と思った。でも、塾の仕事を終えて帰途につく頃には、例によって薄曇りに。白っぽい夜空には、朧な望月をのぞむことが出来たのである。幸運は続いたようだ。
帰宅してから、早速撮った。まずは、引きで撮影。でも、ニコン P900は、こういった写真が結構苦手なのだ。所詮コンパクトカメラなので、イメージセンサーが小さい。どうしても薄味の写真になってしまう。
本当は、周辺の白っぽい雲をもっと肉感的に捉えて欲しいのだ。でも、それには光量などが不足なのだろう、と思う。一方で、もう少し厚い雲になると、写り具合はグッと変化する。それは、後程…。
少しズームして撮影。薄雲によって月光が拡散し、このように見えているのだろう。僕は、この上の2枚のような写真を撮ると、宮沢賢治の日輪の絵をいつも思い出す。まあ、あれは赤い太陽を描いているのだけれども…。
光学ズーム一杯、2000mm相当の望遠で撮影。紛れのない満月だw ここまで寄ると、上の2枚のような拡散はもう見えなくなる。でも、周りに薄っすらとした黄色っぽいヴェールが、その代わりに見て取れると思う。
この写真を撮るためにファインダーを覗いている間、月面の前ではずっと黒く薄い雲が流れていた。それは千変万化、まるで墨流しのようである。それも、カメラで捉え切れないのは何とも惜しい。
さて、この3枚を撮って、夕食を食べたり、入浴したり。その数時間後、就寝する頃になって、再び夜空を眺めた。満月はまだ見えていたけれども、雲がかなり厚くなっていたのである。
月の周囲には、ぐるりと暈がついていた。その月光は、雲を照り返す。先程の薄曇りとはだいぶ表情が異なっている。僕は、またP900を手に取った。
そのときに撮影した写真を、Snapseedで加工して色味を強調した。ちょっとやり過ぎた感もあるけれどもw、はじめに撮った写真との違いを分かりやすくするためである…。
雲がまあまあこってりと写ってくれた。これですよ、これw あと、この暈の内と外では、光の色合いが異なるのである。そこも、見て分かるようにしたかったのだ。このように、今回は最後に面白い写真を撮れて良かったと思う。
さて、早いもので、もうすぐ6月。土星の最接近があるのだ。先達て何回か挑戦した、土星の撮影(輪が識別できるように撮る)をまた試みてみたい。天気はあまり期待できないけれども、何とか晴れて欲しいものである…。
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