田川建三博士の最新刊は、8月に(再)延期…

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昨日も今日も、土日であるにも拘らず、塾の夏期講習の仕事は、ある。でも、昨日と同様に、もうひとつのお仕事は、今日もお休み。カツブロを書く時間があるのは、有難い。

ところで、今日は朝からクジに当たってしまったw (トップの写真が、それ)
某ショッピングサイトで、僕は毎日クジを引いているのだけれども、いつもハズレか1ポイント(1円分)当たりかの、どちらかだった。それでも、毎日毎日懲りずに引いていたのだ。今朝は、実に幸運であったw 愚直に何でもやってみるものである。さあ、これを使って何を買おうかなあ…。


さて、前回の投稿の最後で漸く触れることができた、新約聖書学者、田川建三博士についてなのである。

田川博士は、「神を信じるとは、神を想像する偶像崇拝」とか、「『神とは人間がでっちあげた』もの」、「『神を信じないクリスチャン』こそが真のクリスチャンであり、自分は『神を信じないクリスチャン』である」と言う、謂わばバリバリの不可知論者なのである。(詳しくは、Wikipediaをご参照)

そして、かれこれ10年近くもの間、田川博士は個人で、新約聖書の和訳という難行に取り組んでいる。これまでに、『新約聖書 訳と註』というシリーズで7冊を刊行ずみ。今年の7月には最終巻が発売される予定であった。しかし、これがつい先日、8月に延期となってしまったのだ。

待ち侘びていた身としては、些かショック。最近、僕がギリシア語のおさらいをやり始めたのも、田川博士のこの最新刊を読むための下準備だったのである。
しかし、この最終巻、昨年までは「2016年12月刊行予定」だったのだ。それが半年以上伸びていたところで、また更に1ヶ月伸びても、多少の誤差の範囲内のようなものだろう…。気長に待っています。


(右から7冊が、『新約聖書 訳と註』シリーズ)

実は、新約聖書を個人で和訳して出版したという方は、過去に何人かおられる。だから、それ自体は決して珍しいことではないのだ。しかし、田川建三博士の『新約聖書 訳と註』の特徴は、各巻の註と解説の量にあると言っていい。

下の写真は、第5巻の『ヨハネ福音書』である。本のページをふたつに割って撮った。
向かって右側の、表紙から70ページ余りが、新約聖書の「ヨハネ福音書」を田川博士が日本語に訳した部分である。この分厚い本の、全体の約10分の1に相当する。本文は謂わば、たったこれだけ、なのだ。
あとの、残りの700ページ以上が、「註と解説」である。こちらも勿論、田川博士自身の執筆。既刊の7冊いずれもが、このようなページ割りになっている。

この「註と解説」には、「どうして、このような訳文を書くに至ったのか」という説明が書いてある。そのためのページが、一冊の本の中の約9割を占めているのだ。どんなジャンルであれ、こんな体裁の翻訳書は他にあるだろうか?いやあ、凄いことである。

何故、そこまで詳細な説明が必要なのかと言うと、これまでの聖書(田川博士以外の聖書)の日本語訳の多くが、余りにも不可解だったからである。聖書は信仰のための書物なのに、まず誤訳が多かった。これまでの聖書翻訳者が不勉強だったのである。
あと、読者(つまり信徒)を、信仰的な方向へ誘導するために、敢えて意訳しておくというケースも非常に多かった。自分たちのドグマに沿った訳文に改変しておく、というわけだ。僕がキリスト教を余り信用していない理由のひとつは、ここにもある。

そこで、田川建三博士は、『新約聖書 訳と註』の中で、ご自身の訳文の説明と共に、これまでの聖書翻訳のどこが問題だったのか、ということも併せて書いておられる。だから、必然的に分量も多くなるし、執筆の時間も膨大にかかってしまう。

これは、謂わばこれまでのキリスト教の、新約聖書における問題点を告発しているとも言えるシリーズなのである。
だから、特に保守的なスタンスのキリスト教信徒ほど、田川建三博士の著作を忌み嫌っている。逆に、割とリベラルな教派に属する皆さんは、聖書の勉強会などで田川博士の著作を利用することがある。このように、同じ「キリスト教」でも、だいぶスタンスが異なるのである。(だから、益々信用できないw)

さてさて、田川建三博士の最新刊が待ち遠しい余りに、2回に渡って書いてしまった。でも、まだまだ語り足りないぞw
8月になって、最終巻が入手できたら(…いや、また延期になるかも?)、またレビューなどを書いてみたいと思います…。

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田川建三博士の最近の著作は、どうしてもお値段が高いんですけれども(1冊6,000円くらい)、一生読めると言っても良いくらいのボリュームがあります。もし、お手軽に読み始めるのならば、下の新書が安くてオススメ。田川博士のページは、インタビューになっています。

田川建三ほか著『はじめて読む聖書 』
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