本日の投稿は、本日(のうちに)書くものであるからして、やはり今すぐ書くのであった…

ねこ

先日の投稿で、今日と明日は仕事などなどで忙しくなるので、先日のうちに投稿を書き溜めておく、というようなことを書いた。その内、1日分の投稿である、Xの曲の歌詞対訳は用意した。それに併せて載せる、YouTubeの動画を見つけるのが少し大変だったけれども…。

その歌詞対訳は、明日の投稿に廻そうと思う。そして、本日分は、今書いている。もう当日の夜であるw でも大丈夫。書こうとしていることは、もう頭の中に出来ているからだ。それをこうしてアウトプットするだけである。

やはり、今日投稿して公開しようと思っていることを、前日のうちに書いて寝かせておくのもどうか、と思ったのだ。
歌詞対訳や、以前僕が多忙の時期にお送りした米国旅行のシリーズは、元々僕の過去作や蔵出しのようなものなので、寝かせておいてから出しても構わないだろう、と思う。でも、新しいネタは、やはり新しいうちに書いて出した方が良いのかも知れないのだ。


それで、トップの写真である。僕が予約を入れておいた本やDVDを受け取りに、かみさんが隣市の図書館に行ってきてくれた。そこで貰ってきた物である。「読書ノート」という小さな手帳だ。

かみさんが聞いてきた話によると、処方箋薬局の「お薬手帳」のように、自分の読書の記録をここにつけていきましょう、という意図らしい。借りた図書の書名などが書かれたステッカーも図書館で発行してくれる。それを貼っていくというわけだ。
この市の図書館は、蔵書検索のシステムやインターネットのサイトを、最近丸ごと一新した。そのとき一緒に、この「読書ノート」というサービスを取り入れたのだろう。

早速、この手帳の中に、ステッカーを貼ってみた…。

上の4点を、今回借りたのである。
下から、『男はつらいよ』のDVD。先達ての投稿にも書いたけれども、久しぶりにひとつ観て、なかなか面白かったので、ではもうひとつ、と思って借りた。既に観たことのある作品でなければ良いのだけれども…。

その上の『日の名残り』は、今や言わずと知れた、カズオ・イシグロ氏の作品。こちらも、DVDだ。アンソニー・ホプキンス主演の約25年前の映画である。
僕はその当時、ビデオ屋でアルバイトをしていた。それで、このタイトルがとても気に入って、VHSで観たような気がするのだけれども、どうも記憶が判然としない。今回の受賞を機に、再鑑賞してみようと思ったのだ。

そして、『芸術新潮』の先月号。「日本アニメベスト10」という特集の号である。パラっと読んだけれども、特に大きな収穫はなかった。まあ、こんなもんであろう…。

それから、今回の大当たりは、いちばん上に貼った、『銀河鉄道の父』である。まだ最初の3章くらいまでの読みかけだけれども、頗る面白い。早く言えば、宮沢賢治に関する伝記的な小説である。

実を言うと、僕は隠れた(?)宮沢賢治ファンなのである。特に、『銀河鉄道の夜』が好きで、原作はもとより、そのアニメ映画版や、CGクリエイターのKAGAYAさん作のプラネタリウム版など、ひと通りのものは鑑賞しているだろう、と思う。

上の写真は、僕が所蔵している、『銀河鉄道の夜』関連の物のほんの一部。撮ろうとした瞬間に、ねこがクンクンしに来てしまったw
文庫本2冊(新潮と岩波)や、桑島法子さん(声優)の朗読DVDだ。まだ他にも色々とあるけれども、それは別の機会に…。ジョバンニやカンパネルラのぬいぐるみもあるよw

そうそう、『銀河鉄道の父』である。

僕は普段、小説は読まないのだけれども、それは他の人が頭の中で創った想像の世界に入り込んでいくのが、僕はどうも苦手だからなのだろう。そんな気がしている。ちなみに、マンガも殆ど全く読まない。同様の理由からだろう、と思う。
では何故、映画(アニメ映画も含む)は、観ることが出来るのかというと、音楽が流れて来るからである。つまり、音楽を聴けるから観る、と理由があるためである。これは、ゲームをする理由にも当てはまる。

この『銀河鉄道の父』は、そんな僕でも夢中になれるくらいに読めてしまう小説なのだ。何というか、只のフィクションというよりは、やはり伝記文学なのである。
地の文は、やさしく繊細な文体で分かりやすく、且つ叙情的に記されており、会話部分は、「…んだども」とか「そうのす、そうのす」のような東北の方言で書かれている。読んでいて、リアリティを感じさせるのだ。

しかも、物語は、宮沢賢治本人だけでなく、お祖父さんの喜助やお父さんの政次郎についても及ぶ。宮沢家の歴史を少し遡って物語が始まるので、賢治本人の性格や知性、加えて想像力の源泉をも垣間見ることになるのである。

勿論、この『銀河鉄道の父』は、ノンフィクションとしての評伝ではなく、あくまでも小説として書かれた物語なので、作者の門井慶喜氏の想像に委ねられた部分も多分にあるだろう。
それでも、特に妹トシとの幼い日々における、睦じきエピソードなどは、読んでいてホッとする、この作品のもうひとつの一面である。しかし、そのトシも、ご存知の通りであるのであるからして(…ゴニョゴニョ)、読み進めるのも辛いと思いつつ、それでもページは進んでいくのである…。

…というわけで、読み出したら止まらなくなる、この『銀河鉄道の父』。実に良い本です。なかでも、宮沢賢治や『銀河鉄道の夜』がお好きな向きは、是非とも手にとって読んでみては如何でしょうか。

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作者の門井慶喜氏は、奥付のプロフィールを見ると、これまで直木賞に2度ノミネートされたようです。この『銀河鉄道の父』の発行は、今年の9月。次回の直木賞で3度目の正直、という具合になると良いですね…。

門井慶喜 著『銀河鉄道の父』
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