音楽に耳を傾ける(?)ねこに、三角定規の形の星たち。それから、坂本キョージュの新作Blu-rayを観たのだ…

ねこ

トップの写真は、今朝のうちのねこ。このとき、NHK-FMでホルストの『惑星』がかかっていた。随分と曲調が、輪をかけたような、アメリカンな映画音楽調だなあと思って、僕は聴いていたのである。ねこも、聴いていたようだ。
ズビン・メータ指揮のニューヨークフィルだとアナウンスがあった。メータ指揮の『惑星』は、別の米国オケの演奏をレコードで聴いたことがある。なるほど、これも良い演奏だった。また聴いてみたい。多分、図書館にCDがあるだろう。


上の写真は、昨夜9時頃に撮った南天の夜空。ちょっと見にくいけれども、月の左側に星が3つ写っているのがお分かりいただけるだろうか。
うしかい座のアークトゥルスとおとめ座のスピカ、あと木星とが直角三角形のように並んで、南中していたのである。肉眼では実に目立って見えたのである。


(出典:国立天文台「今日のほしぞら」)

こちらは、同日同時刻頃の南天を図示したもの。この3つの星がまるで三角定規のようだった。夏や冬の大三角形ならぬ、5月の大三角形といったところだろうかw 月の位置は日々変わるけれども、この三角形は、まだ暫くのあいだ楽しむことが出来る。

上は、昨夜の月。半月から2日ほど経っている。満月は、来週の火曜日、29日である。思えば、今月は特に夜間の天候が優れない日が多く、天体観測には余り向いていなかったかも知れない…。


さて、前回の続き、坂本龍一キョージュの新作Blu-rayに関して。僕が購入したのは、コレクターズエディションなので、2枚組。昨夜、これらを少々視聴してみたのである。

まずは、1枚目のドキュメンタリー映画の方をプレーヤーに入れてみる。発売元のKADOKAWAのロゴが、迫力あるサウンドと共に現れた。うーん、重低音を含むサラウンド効果がバッチリであるw

下は、トップメニューの画面。この映画の見せ場のひとつである、キョージュご本人が雨降りの中、バケツを被って外に出ているという場面の写真が使われている。

注目すべきは、ボーナストラックの部分である。ここには、それぞれ数分間のインタビュー等が収録されている。内容は、左利きについて(キョージュは左利きである由)、ドビュッシーについて、デビッド・ボウイについてなどなど。
本編のドキュメンタリー映画のみならず、このボーナス部分も、なかなか興味深い内容ばかりなのだ。これは、もう一枚のBlu-rayの方も同じ。むしろ、2枚目の方が、ボーナス部分が充実しているかも知れないと思う。

なお、このBlu-rayには2枚とも、ヘッドホンでサラウンドを楽しむための音声トラックも収録されている。下は、そのサウンドチェックを行うためのメニューを実行したところ。
僕のヘッドホンでは、確かにステレオとは異なった効果が得られた。何というか、頭の前や後ろで音が鳴っている、という感覚である。これまでに僕が体験したヘッドホンサラウンドよりも、これは強力に効いている感じがした。

お次は、2枚目の方。こちらは、ニューヨークで開催された、キョージュの最新アルバム『async』のライブパフォーマンスを収録したものである。下は、トップメニューの画面。

こちらも、ボーナスのメニューを出してみた。ボーナス部分は、2枚目の方が分量が多いように感じる。その分、内容も充実しているようだ。例えば、1枚目にも収録されていた、ドビュッシーについての話は、長尺版が収められている。
他には、『async』の楽曲制作時にピアノスケッチとして作曲したと思われる、『Bach in Fog』という曲の演奏を観ることが出来る。また、高橋ユキヒロ氏やアルヴァ・ノト氏のインタビュー、またキョージュご自身へのインタビューも幾つか収録されている。

中でも僕が興味深く観たのは、『async』のLPレコードやBlu-rayに最後の曲として収録されていた『water state 2』という楽曲のレコーディング風景である。
ここでは、ニューヨークにあるキョージュの仕事場に、日本人の笙の演奏家の方を招き、キョージュのシンセサイザーの演奏と共に録音する場面を視聴することが出来る。これは、正しく貴重な目撃である。『async』の愛聴者であれば必見であろうと思う。

こちらの盤は、本編部分も少しだけ視聴してみた(…全部観るのは、週末に取っておくのだw)。
自室に設置してあるサラウンドシステムで聴いたのだけれども、ひょっとしたら『async surround』よりもサラウンド感があるのでは?と感じるくらいに、シンセのサウンドが真に迫っていたのである。多分、ミックスがそれぞれ若干異なっているのだろう。
結果的に、『async』のサラウンドバージョンは、『async surround』と、このライブパフォーマンス版の、2種類がリリースされたことになる。これは、ファンにとっては何よりの僥倖だ。僕はいずれも長く愛聴したいと思っている。

…というわけで、取り急ぎ、これら2枚のBlu-rayのボーナス部分を主に、昨夜は鑑賞してみた。
いずれも、本編などを本格的に楽しむのはこれからだけれども、少し観ただけでも楽しむことが出来た充実の2枚組である。キョージュのファンの方は、是非ともコレクターズエディションをお求めになられては、と思う。

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