うさぎを外に出して遊ばせていると、よく木の下や繁みの中に隠れる。周囲に何もないところでは、何処から外敵が襲って来るか分からず不安なのだろう。
先日、ネットで珍しい写真を見た。ご覧になった方も多いだろう、と思う。きつねと鷲が、一匹の獲物を巡って奪い合う、というものである。獲物とは、野うさぎだった。
まず、若いきつねが野うさぎを捕獲して咥えて歩いている。首を噛まれた野うさぎは、黒く虚ろな目をしていた。生きているのかどうかは、画像では判断できない。
そこに突然、大鷲が現れる。上空から片足で、その野うさぎの背中を文字通り鷲掴みにし始めたのだ。こうして、他の捕食動物の獲物を横取りにする鷲はよくいるのだそうである。労せずして食にありつこうというわけだ。
若いきつねは、野うさぎを離さない。大鷲は、きつねごと野うさぎを天高く持ち去ろうとしていた。流石のパワーである。翼を広げに広げている。
数メートルほどの高さになろうというのに、それでもきつねはうさぎを咥えたままで、両脚をじたばたと動かしている。抵抗しているのだろう。鷲は、もう片方の足で、きつねを小突いているように見える。
とうとう、きつねは払い落され、地面に転がった。悠然と、大鷲は野うさぎを掴んだまま飛び去る。最後に、虚空を見つめたような呆然たるきつねのショットで記事は終わっていた。それは、まだあどけなさの残る顔であった。
更にその下には、この一連の捕獲劇の動画も載せられていた。何と、この数枚に渡る写真を撮影したフォトグラファーは、動画も撮っていたのだ。
動画の方は、写真よりもだいぶ画像が暗いので、一見したところ、それらの写真は動画から切り出したものではないのだろう、と思われる。きっと、写真と動画の二人掛かりで撮影に臨んでいたのではないだろうか。
その動画を見ると、きつねと鷲の闘争は、ほんの十数秒間の出来事なのである。傍観する側にとっては、これは一瞬と言ってもいい。何しろ、全ての動きが早いのである。
これは、うさぎなど被食者の立場にしてみれば、たまったものではないだろう。こんなに素早い動きをする肉食獣と生死を賭して争うことになるのだ。それならば、最初から何処かに隠れていよう、そう考えてもまあ不思議ではない…。
さて、トップの写真は、ミントの繁みの中に隠れたうさぎである。以前も書いたけれども、最近、ミントの成長が著しく、繁みが大きくなって来ている。うさぎは、このミントの繁みに入るのが好きなのだ。
でも、悲しいかな(?)、こんな風に、上からは丸見えなのであるw そこを、僕が撮った。これでは、先程の闘争劇のように大鷲が来ようものならば、すぐに見つけられてしまうだろうにw (…まあ来ないから良いですけれども)
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さて、前回はトップに月の写真を載せた。週末に撮影したもので、その晩はずっと薄曇りだったために、ヴェールを纏ったような金色の月夜となったのである。
そんな風に、どうも、ここのところ曇りの予報が多い。梅雨が近づいているのだろうか?雨は余り降らずとも、曇り空だけはそんな主張をしているようにも見える。
ところが、昨夜は予報に反して、雲の殆どない月夜を望むことが出来た。時折流れ来る雲は、風流に小望月にかかることもあったのである。(そう、今夜は満月だ)
下の写真が、昨夜の月。満月の前夜なので、まだ多少欠けているように見える。左下の辺りだ。2枚目は、その周辺のクレーター部分を望遠で撮影した。
前回の投稿でご紹介した、岡田斗司夫氏の解説動画の中で、「月は古来から不老不死の象徴とされていたので」というくだりがあった。うさぎが餅をついているという伝承の「餅」も、最初は餅ではなく不老長寿の薬だと言われていたのだそうだ。
なるほど、そうかも知れない、とも思う。ずっと以前に書いたことがあるけれども、僕は子供の頃から、月面には死の影を感じていた。死の世界を望遠鏡で覗いているようで、そこに興奮を感じていたのだ。
死の世界と不老不死。いずれにせよ、何か人知を超えた生命観を、人は月面を観ることによって感じていたのだろう。地球にとっての月の存在とは、引力など物理的な側面だけでなく、そのような心理的な意味においても影響は実に大きい。
上の写真は、夜空をそのまま引きで撮ったもの。月が明るく煌々と輝く。やはり、雲は見られない。右の方に、ひとつ明るく見える星は、木星である。
このように、最近は月と木星の逢瀬がよく見られた。月の出の時刻は、毎日約1時間遅れ、惑星のそれは、日々それ程には変わらない。従って、月は見かけ上、この夜以降は木星から離れてゆくことになる。
そして次は、土星に近づくのである。土星の次は、火星。こうして星巡りをして、1ヶ月弱で元に戻る。
さて、今夜は満月なのだけれども、今のところは曇り空。夜も、このままだろうか。流石に予報が的中してしまうのか?こんな、満月の夜に限って…。
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こんなガジェットを買ってしまいました…。目下、操作系に慣れるべく、弄って楽しんでいるところです。さて、これは何か?後日の投稿で書きたいと思います。
「KORG volca fm ヴォルカエフエム」
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