懐かしのBCLラジオを復活させようと思って、修理に取り掛かってみたのだ(後編)…

動画

今朝も、不思議な(?)夢を見た。短い夢である。

場所は、温泉旅館の大広間。畳の上に、ピアニストのマルタ・アルゲリッチが浴衣を着て座っていた。何故、温泉地に海外の超有名ピアニストが?実は、この地で音楽祭が催されていたのである。
アルゲリッチは、ソロコンサートの大役を終えて、ひとり寛いでいた。そこに、僕と数名の者たちが、お呼ばれをして部屋にやって来た。ここで食事会と相成るのだ。

皆が、アルゲリッチを囲むようにして車座になる。まだ料理は来ていない。リラックスした雰囲気の中、ざっくばらんに会話が進んだ。アルゲリッチは言う。
「私は、平野啓一郎さんと友達です」…(夢の中なので)かなり達者な日本語である。僕は、マルタ・アルゲリッチが日本語で話すのを見てやや驚くと同時に、そうそう平野啓一郎氏とは親交があるんだよな、と以前SNSで見たことのある写真を思い出していた。

ひとりひとりが自己紹介のようにして、自分のことを話し始めた。アルゲリッチは、それを「うんうん」と聞きながら、「わたし、歳を当てるのが得意」と言う。「あなたは25歳」と、ある女性の年齢を見事に言い当て、皆が驚く。
そうやって、談笑を交えながら、順番が進んでいった。次は、いよいよ僕である。アルゲリッチは、真っ直ぐな視線で僕のことを見つめ、「あなたは、38歳」と言った。

外れだ…僕は内心そう思いながら、恐る恐る「いえ、本当は…」と、実年齢を言った。すると、アルゲリッチは、「本当?あなた、若く見えるー」と、仰天した様子。僕は却って、「いやあ、すいません」と恐縮してしまう…。ここで、ハッと目が覚めた。

上の動画は、マルタ・アルゲリッチと、(元)旦那さんのシャルル・デュトワによる指揮の、ショパン ピアノ協奏曲第1番を、どうぞ。オーケストラは、NHK交響楽団です。


さて、SONYのICF-2001の復活、第3回目である。投稿が意外と長くなってしまったw まあ、備忘録も兼ねて、なるべく詳しく書き留めておこうと思うので、ついつい紙幅を多く割いてしまうのである…。(前編は、こちら。中編は、こちら

YouTubeで、ICF-2001の開腹動画を見て、僕も同じようにやってみた。蟹の甲羅を開けるようにして、本体ケースをパカっと開くところまで来たのである。
しかし、中で何かが引っ掛かっている。動画のように、ケースがすんなりと90度に開いてくれない。僕は隙間から内部を覗き込んだ。すると、何となく分かったのである。

スピーカーだ。ICF-2001には、本体ケース下面の左半分にスピーカーがネジ一本で固定されていた。その付近で引っ掛かりを感じたのである。でも、とにかく開けないことには作業が進まない。
そこで、構わずに強引に開けてみた。何かが破れるような、バリバリという音がする。90度まで開けてみて、何が引っ掛かっていたのか判明したのである。

スピーカーのコーン紙であった。そのエッジ部分に緩衝材としてなのであろうか、ブチルゴムが円く貼られていたようである。それが、経年によって、本体ケース上面と癒着してしまったらしい。
バリバリと鳴っていたのは、スピーカーからコーン紙が剥がれる音だったのだ。写真を見ると、センター部分が破れている。これについては、僕はケースを開けるときに認識していた。スピーカーなら後で交換が出来る、と思って覚悟したのだ。

きっと、あの開腹動画のオジさんのICF-2001は、この箇所がまだ癒着する前だったのだろう。だから、すんなりと開いたのだ。僕のラジオは、運が悪いことに、強くくっ付いてしまっていた。まあ、これも一種の個体差というものだろうか。
このスピーカーは、口径10cmで、インピーダンスが8Ω。ラジオ用などではよくあるタイプのスピーカーだ。カーステレオでも、たまに使われるサイズである。

いっそのこと、そういったオーディオ用のフルレンジスピーカーに換装してしまおうか?とも思ったけれども、ICF-2001の内部を見ると、スピーカー裏面のマグネット部分を嵌めておくための穴の径が余り大きくない。
どうやら、ラジオ用の小振りなスピーカーしか入らないようだ。ちょっと残念。後日、何処かで代わりを見つけてきて、交換することにしよう。

そんな訳で、ラジオペンチを使って、癒着したコーン紙の一端をつまみ、引っ張る。まるで強力タイプの両面テープで貼ったかのような粘着力だ。
下の写真は、そのコーン紙を無事剥がし終えたところ。その上には、本体ケース上面の網目の部分から入り込んだであろう、埃が茶色く溜まっていた。昔の僕の自室は、こんなに埃っぽかったのだろうか?w

さて、ここで動作テストを行なってみることにした。よく考えると、今回はまだ、このICF-2001をに火を入れていなかったのである。すっかり不動品となってしまった…と思っているので、敢えて何もやっていなかったのだ。
このラジオの電源は、前回も書いたように、内蔵コンピュータ用の単三電池2本と、メイン電源用の単一電池3本である。または、メイン電源に関しては、ACアダプタを用いることも出来る。

ACアダプタは、ICF-2001本体と一緒に買って貰ったものが、まだある。アウトプットが、DC4.5V、600mAの純正品だ。
これを繋いで、開腹したまま慎重に、左隅にある電源スイッチを入れた。すると、周波数を表示する液晶ディスプレイ部に、数字が表示されるのである。「1」と出る。試しに、テンキーを押してみるけれども、何も反応がない。

スピーカーは上述の通り壊れてしまっているので、イヤホン端子にヘッドホンを繋いで耳を当ててみる。右隅のバンド切り替えスイッチを上下すると、FMやAM特有のノイズがそれぞれ聞こえた。
どうやら、ラジオとしては動作しているようだ。不動品だった筈が、いつの間にか直っていたのか?または、コンピュータ用の電池を出し入れしている内に直ってしまうこともあるそうなので、その種のタイミングで動作するようになったのだろう。

いずれにせよ、テンキーが無反応なのは頂けない。このラジオには選曲ダイヤルが装備されていないので、テンキーが使えなければ、全く意味をなさないのである。これは、直さねば。
それは、本体ケース上面の真ん中にある。銀色のシートに覆われているので、まずはそれを剥がす。それから、ネジを外し、本体ケースのクリップからテンキーの基板を取り外して起こしてみると…。

キーの接触面に、これまた埃や汚れが溜まっていた。そんなに隙間だらけのキーボードではないのに、どうしてこんなに汚れたのか?w この汚れせいでテンキーの反応が悪くなったのだろう。
早速、綿棒にアルコールを湿らせて拭き掃除を開始した。綿の部分がどんどん黒くなってゆく。1キーは、接触面のフィルムがやや変形している。キーのチャタリングが起きやすくなっているようだ。

それから、仕上げに呉のコンタクトスプレーを吹いておいた。僕は、こういった弱電系の接点回復には、これが欠かせないと思っている。実際に、接触不良はかなり改善されることが多い。
「KURE(呉工業) コンタクトスプレー(300ml) 接点復活剤 」

電源を入れて、再びテンキーをいじってみる。やはり、1キーの具合が余り良くないような気がするけれども、使えないことはない。他のキーの反応も、しっかりと押せば大丈夫だ。
何と、テンキーの掃除で、またICF-2001が使えるようになったのである。キーボード部分を元の通りに組み直して、本体ケースを慎重に閉じた。裏面のネジ6本や、アンテナ端子の平ネジも締めておいた。

そうやって、スピーカー以外は元通りにしたのが、トップの写真。電源を入れ、AM放送を受信しているので、赤いシグナルインジケーターが5つ、ちゃんと光っている。
しかし、イヤホンでなければ聴けないというのは少々不便だ。仮設置でも良いので、スピーカーで聴けるようにしておきたい。そう思って、小さな外部スピーカーを持って来て繋げておくことにした。

半分ほどの口径の、モニター用スピーカーだ。出力が高くないので、ICF-2001のボリュームを半分以上まで上げると、音が割れてしまう。でもまあ、聴けないよりはマシ。暫くは、これで我慢である。

…という訳で、不動品だった筈が、テンキーのお掃除でまた使えるようになってしまった。いちばん苦労したのは、はじめの開腹作業だったのである。結果オーライみたいなものだけれども、まあ良いか。
スイッチやボタンだらけのややこしい操作方法は、手がまだ良く覚えていた。30数年前の気分を思い出して、暫しFMや短波の放送を楽しんだのである…。

あとは、10cmのスピーカーを見つけたら、また中を開けて取り付け作業を行うことになる。その時の様子はまた、このブログに投稿しようと思っている…。
(ちなみに、ICF-2001を娘に見せたら、「いかにも昭和っていうデザインだね」と言われてしまったw そんなに古臭いかなあ、これ…)

……
今回の作業では使用しなかったけれども、基板の洗浄には、下のエレクトロニッククリーナーを使うのも良いかも。埃などの汚れを落としてくれます。ただ、コンタクトスプレーもエレクトロニッククリーナーも、ゴムやプラスチック部分への影響が出る場合があるので、ご使用は呉々も慎重に…。

「KURE(呉工業) エレクトロニッククリーナー (380ml) 電気・電子パーツクリーナー 」
……

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