少し涼しいうちに、車のオイル交換作業を済ませておこうと思ったのだけれども…

宇宙・天体

前回の投稿で、最後に月の写真を載せた。それは、その日の宵に撮影したものである。このときは、まだ雲の殆どない夜空だった。

しかし、その後、夜が更けるにつれ、曇天となり始めた。トップの写真は、その晩の午後11時過ぎに撮影。月は雲に見え隠れしている。左の方に、ポツンとひとつだけ光っている星は、火星だ。
そして、本日。相変わらず雲は多い。下の写真のように、太陽が隠れている。天気は下り坂なのだろう。継続的に涼しいので、それはそれで有難い。でも、明朝の皆既月食は、雨天で絶望的だろうか…。これは、非常に残念なことだと思う。

さて、あまり暑くないときにやっておこうと、ずっと以前から考えていたことがある。自動車のオイル交換である。

僕は、初めてクルマを持ったときから、少々の作業は自分でやることにしている。父から、そのように教えられたからである。オイル交換をはじめとした消耗品の交換や、他には電装品の取り付けを自分でやることもある。
あと、タイヤメーカーに勤めていたことがあるので、タイヤ交換も自分で出来る。流石に、ホイルの組み付けは、それ専用の機械(タイヤチェンジャーと言う)がなければいけないけれども。

クルマ通勤をしていた頃は、ひと月に1000kmくらい走っていたので、オイル交換は数ヶ月おきに行っていた。また、オイルの銘柄にも少し拘って、1リットルあたり2500円以上するものを使っていたこともあった。
でも今は、クルマよりも自転車(電動アシスト)に乗ることの方が多い。クルマの走行距離は、今や1年間で2000km程度である。従って、オイル交換は、2年に一度のペースになってしまった。大抵、車検を受けた後にやっている。

そんな訳で、前回のオイル交換から2年が経ち、またその時期が訪れた。本当は、2年に一度のペースなんて、クルマ好きの人から怒られそうなのだけれども…。
ホームセンターや自動車用品店へ買いに行く時間が惜しいので、オイルはネットで選んで買うことにした。Amazonである。最近、僕のAmazonのリンクから、色々とお買い物をして下さった方たちがいらっしゃって、大変に有難いと思っている。お礼申し上げます…。


「CASTROL(カストロール) エンジンオイル POWER1 4T 10W-40 MA 部分合成油 二輪車4サイクルエンジン用 4L [HTRC3]」

4リットル缶でなるべくお買い得のものを…と思って選んだのが、上のオイルである。購入時点では、参考価格の半額以下であった。メーカーやグレードも悪くないだろう。日よけシートを注文するときに一緒にポチったのである。
しかーし、僕は、このオイルが届いてから、ある事実に気づいた。これ、バイク用のエンジンオイルだったのであるw Amazonの中のページに書かれている説明をよく読んだつもりだったのだけれども、何故か「二輪車」の部分は全く見落としていたw

届いた後で、オイル缶をじっと見て、バイク用であることに気づいたのだった。さて、どうしたものか?誰かバイク乗りの方に売ってしまおうか、とも思ったのだけれども、少し調べてみて分かったことがある。
それは、4サイクルバイク用のエンジンオイルは、自動車にも使えることが多い、ということである。(但しその逆は、大抵無理らしい)Amazonでこのオイルのレビューを読むと、自動車に使ったという書き込みが幾つもある。

バイク用のエンジンオイルには、クラッチ用やギア用の添加剤が入っているそうだ。それらは、自動車のエンジンに悪影響はないようである。僕は、他にも様々なサイトを見て、そのように理解した。
では、このエンジンオイルを、我がクルマに使ってしまおう。そう決めたのであった。元の値段(参考価格)を見ると、結構良いオイルのように思えるので、やっぱり使わないと損かも…という気もして来たのである。

あと、オイルフィルターの手持ちを切らせていることに気づいた。それならば、エンジンオイルと一緒に注文しておけば良かったのに、うっかりしていた。これも、Amazonで探した。

息子が丁度、大学受験用の化学の問題集を所望していたところだったので、オイルフィルターと一緒に注文した。しかし、このときはいつもと違い、到着までに4~5日ほどもかかった。その間に、僕は夏期講習の仕事が始まってしまったのである。

そんなこんなで、オイルとフィルターが揃い、比較的涼しく且つ仕事がやや手隙の日を狙って、オイル交換の作業に漸く着手することが出来たのだ。物置から用具一式を取り出して並べた。

クルマの前輪をジャッキアップして、その下にかっておくスタンド(通称、ウマ)がふたつ。手前のビニール袋は、オイル用の5リットルジョッキである。もう、彼此20年くらい使っていると思う。
あと、自動車に関する作業をするときには、僕は必ずツナギを着ることにしている。タイヤメーカーにいたときに貰ったものである。これに着替えると、さあ作業するぞー、という気になるのだw

さて、ウマでクルマを持ち上げておいて、僕は下に潜り込み、オイルパンのドレンボルトを緩めようとする。すると、このときいつも困ることがある。
ボルトを回す方向が分からなくなるのだ。つまり、左右のどちらに回したら緩めることが出来るのか?ということである。僕はどうも、左右の感覚が希薄らしい。これに限らず、右や左はよく分からなくなるものだ。

そんなときには、他の手近なネジなどを回して、左右を確認することにしている。今回は、エンジンオイルの注ぎ口の栓を回して確認した。どうやら、反時計回りで緩むらしい…。
ドレンボルトが堅く締まっていたので、呉の556を吹いてから緩めた。すると、濃いチョコレート色のドロッとした液体が、一気に吐き出されて来る。それを、いつものようにプラスチックの桶で受ける。

上の写真は、もうオイルがだいぶ出たところ。桶になみなみと溜まっているのが見える。しかし、ここからが長い。出切ったと見えても、ポタリポタリと、いつまでも続く。雫が途切れないのである。
待つこと、10分、15分…。雫は続くよ…。僕は、その間に、この作業を撮っておくために持っていたソニーのサイバーショットで、立木の向こうの太陽を撮った。

陽はもう、西に傾きかけている。でもまあ、いくらなんでも、暗くなるまでには作業が終わるだろう。慌てることはないさ…と、この写真を見て思ったのである。

雫が垂れるインターバルが長くなり始めたところで、見切りをつけてドレンボルトを締めた。次は、いよいよ新しいエンジンオイルを注ぎ込む番だ、と僕はそう考えてしまったのである…。
どす黒くなった古いエンジンオイルを見たあと、オイル缶を開封して、黄金色とも言える真新しい液体をその中に見るのは、格別である。混じり気のない匂いも、清々しく感じられる程だ。

それを、一気にオイルジョッキへ流し込む。この作業が好きで、気が急いてしまっているのかも知れない。うっかり、忘れていることがあったとも知らずに…w
オイルジョッキに入った4リットルは、エンジン上部の口から注ぎ込まれた。うっかり零さないように、注意深くである。それから、オイルゲージを抜き差しして、オイルの量を確かめる。

それを見ながら、うんOKだ、今回は4リットルでぴったりだったなあ…と思った瞬間に、ブワア…と記憶が蘇るのを感じた。エンジンオイルを注ぐ前に、オイルフィルターを交換しておくのをすっかり忘れていたのである…。
実に不思議なことに、僕はこういった思い出し方が非常に多い。つまり、手遅れのタイミングで大事なことを急に思い出すのである。この、手遅れのタイミング、というのがウィークポイントなのだ。

例えば、買い物帰り、もう引き返せないところまで来てしまってから、買い忘れがあったことに急に気づく等等。僕は、これを記憶スイッチと呼んでいる。まるでON/OFFの切り替えのように、物事を忘れたり思い出したりしてしまうのだ。
しかも、この切り替えを自分の意思では全く制御できないのが実にもどかしい…。何かを切っ掛けとしているようなのだけれども、それは決して自分自身の意図するところではないようなのである。

まあ、そんな訳で、すっかり忘れました、オイルフィルター交換。次回のオイル交換は、また2年後かも知れない。そのときまで、お預けですな…。こうしてポツンと、これは置いてきぼりのようになってしまったのであった。

……

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