かなり久し振りに見た、YS-11。赤いラインと日の丸が描かれている。さて、この飛行機は何だろう…

植物・動物(ねこ以外)

トップの写真は、ベランダに干した布団に止まっている赤とんぼ。

先達ての投稿で、赤とんぼを捕まえた話を書いた。外かべに止まっていたところを、そっと後ろから翅を押さえたのである。とんぼは、写真のように、翅を下げて止まっているときが狙い目だ。
翅を下げているときに逃げようとしても、とんぼは動作がワンテンポ遅れるようで、人間にとっては捕まえることが出来る可能性が高まる。先達ても書いたように、死角となる後ろから狙うと更に捕まえやすい。

僕は、子供の頃に、そうやって草木の先に止まったトンボをよく捕まえたものだ。あの当時は、空を見上げると、無数とも思えるような多くのトンボが飛んでいた。
今でも、この季節になると、こうして時折とんぼを見かけることがあるけれども、あの当時ほど数が多くないような気がする。まあ、地域が異なっているから、ということもあるのだろう。実家の周辺は、田や畑が多かったのである。


先日、昼下がりに、上空からプロペラ機のターボフロップエンジンの音を聞いた。僕にとって、これは子供の頃から馴染みのある音なのだ。実に、懐かしいとも言える。
YS-11は当時、関西を往復する便で、地元の空港に就航していた。だから、日中にこのグォォンという独特の唸るような音が、毎日聞こえていたのである。この日に聞いたのも、まさにYS-11のエンジン音だったのだ。


(出典:Wikipedia「YS-11」)

上のスクリーンショットに書いてあるように、YS-11は旅客機としては既に引退済み。海上保安庁で使われていた機体も退役したようである。日本初で唯一のプロペラ式国産旅客機は、こうして現在は幻の機種となりつつあるのだ…。

僕は、部屋の中で、その懐かしい音を聞いて、即座にニコン P900を手に取った。早速ベランダに出ると、数km先の東方からこちらに向かって来る機体が見えたのである。高度は1000〜1500mくらいだろうか…。暫くじっと目を凝らして見た後、ズームを効かせて撮った。

すると、この機体は、うちのほぼ真上を通過せんとするかに見えた。屋根の陰になって見えなくなりそうになる…。僕は、ベランダの柵に大きくもたれ掛かって、仰け反るようにしながら撮影を続けた。

すると、何と言うことだろう。機体を大きく傾け、盛大なバンク角でもって、急激な旋回を始めたのである。それに伴って、ターボフロップエンジンも、激しく唸る。良いサウンドだ…。


(下に黒っぽく写っているのは屋根です。この後、屋根に隠れて数秒間、見えなくなりましたw)

明らかに、これは旅客機ではない。よく見ると、主翼や胴体には日の丸が描かれている。また、垂直尾翼のチェック模様が取り分け目を惹く。機首から真っ直ぐに引かれている赤いラインも、青い空によく映えている。

これは、どう見ても、まさにYS-11…。でも、只のYS-11ではないのだ。YS-11FCという、航空自衛隊所属の「フライトチェッカー」と呼ばれる機種である。だから、「FC」であり、チェック模様も付いているというわけだ。
この機内には様々な種類の機器を搭載し、データを計測しながら飛ぶ。でも、どうしてうちの上空なのか?w ひょっとすると、この辺りは自衛隊のヘリがよく飛んで行くので、その飛行ルートの確認なのかも知れない、と思う。

こうして旋回したYS-11FCが東の彼方に見えなくなった5分後。今度は十数km先の上空を西に向かってまた飛んでいたのである。それが上の写真。
旅客機としてのYS-11は、上に書いたように既に全て引退済みだけれども、自衛隊ではこのように今でも現役で活躍中なのである。この日は、とても珍しいものを見た。実に、嬉しいことである…。


さてさて、あした(11月10日土曜日)の深夜24時からNHKのEテレで、坂本龍一キョージュのドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto:CODA』が放送される。


(出典:NHK「Ryuichi Sakamoto:CODA」)

この映画については、僕がキョージュの舞台挨拶付き初日上映を観に行ったときのことや、Blu-rayを買ったときのことを、このブログでも書いた。詳しくは、それぞれの投稿をご覧あれ。
内容は、東日本大震災の被災地訪問から始まって、1980年前後のYMO当時から、最新作『async』の制作風景まで、貴重な映像が一気に見られるというもの。坂本ファンのみならず、是非とも、ご覧下さい…。

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坂本龍一キョージュと言えば、クラシック音楽レーベル「ドイツ・グラモフォン」の120周年を記念して、クラシックのコンピレーションアルバムが発売されるという発表がありました。選曲は勿論、キョージュご自身です。発売日は、12月5日。Amazonの商品説明には、「古くは1950年代のモノラル録音から、新しいものではポスト・クラシカルのコンポーザー、ヨハン・ヨハンソンの作品まで、全18曲を2枚組のディスクに収録」とあります。うーん、食指が伸びるw クリスマスプレゼントに買って貰うかなあ…(笑。

『ドイツ・グラモフォン ベスト・オブ・ベストselected by 坂本龍一』
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