きょうは、夕食のデザートとしてリンゴのゼリーを作ってみた。早朝の仕事で信州リンゴ100%果汁のジュースを2瓶もらったからである。ただ飲むだけでは芸がないと思い、ゼラチンで固めてみたのだ。砂糖を幾分入れてみたせいか、とても美味しく出来たと思うのだ。
さて、本日は月食が見られるという日である。極めて皆既月食に近い部分月食という触れ込みだ。
しかしながら、日中の折角の晴れが夕刻には徐々に曇りへと転じて来たのだった。嫌な予感がした。僕はそれでも、午後5時半過ぎにはニコン P900を三脚に据えて待った。
すると、桜並木の向こう、邪魔な電線の遥か彼方に、もう半月のような形で月は昇ったのである。それが下の写真だ。
それから20分ほど後、三日月くらいの欠け具合で朧に見えた。やはり徐々に雲は増して来ているようだった。月食は只でさえ欠け際が霞んで観察されるものだけれども、それは一層にぼんやりとして見えた。
(水平に黒く影が出ているように見えるのは電線が写り込んでいるからです…)
ここからずっと、雲に阻まれることとなった。しかしながら、最大食の時刻頃に再び見るや、どうにか赤銅色の月面を捉えることが出来たのである。そこを撮影。
右下だけ輝きを僅かに残しているのが、今回の月食の特徴だ。97.8%も欠けたという、ギリギリまで深い部分月食であった。下は、ニコン P900の真骨頂である超ズームで撮影した一枚。
その後、再び雲が掛かった。まあ、見たいところだけ見せて貰ったので良しとすべきなのだろうか?
こうして、天体ショーと天気とはどうも相克の関係にあるようだ。それらはアンビバレントなのである。地に巣食う我々は遥か見上げる、無力な存在だ。だから、斯様に天を有り難く観察するのである…。
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さてさて、その後、再び満月へと戻ろうとする月面を時折撮影した。相変わらずの薄曇りだ。しかし、月食と霞んだ空模様とは良くお似合いなのかも知れない…とも感じ始めた。畢竟、月食とは欠け際がぼんやりと見えるものだからなのだろう。
晴れの天気予報の筈が、想定外だったとも言える薄曇りの空だったけれども、その分だけ以前の月食とはまた違った風情があったと思う。欠け具合も天気も、ギリギリの部分月食だったというわけなのであるw
(月食のほぼ終わり、午後7時48分頃の様子)
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