敬愛するCGクリエイターで星空寫眞家のKAGAYAさん風に云へば「夜空をご覽下さい。ただいま月が出ています」なのである。今夜は、十日餘の月と十三夜の月の閒、謂はば十二日の月と云ふわけだ。
空氣は極めて淸淨に就き、視界は良好。こんな夜は久し振りのことであらう。南東にレンズを覗けば月面は眩しい程に輝き、細かなクレータ迄もが手に取るやうに觀察される。かうなると、シャッタを切る指の動きが實に彈むと云ふものだ。
今日はこれも久し振りに日曜出勤であつた。試驗監督である。英語のリスニングの準備やら採點やらPCへの入力やら多忙で疲れたけれども、かうして漆黑に明るく浮かぶ楕圓の幽體は、一握の地塵のやうな存在を斯も慰める。些かの寒さでさへも樂しくあらう…。
（いずれも、ニコン P900で、きょう12月8日の午後7時過ぎに撮影。今回の文章は、旧仮名遣いと旧字体にしてみました…w）
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