トップの写真は、先月撮影した実家の窓から見た外の風景。こんな風に、周囲は田んぼや山に囲まれている。住宅はチラホラ。
ここは盆地であるせいか、夏は日中とても暑くなる。といっても、都心のような酷暑ほどではないけれども。そして、夜になるとスッと気温が下がって涼しくなるものだ。窓を開けておけばエアコンがなくても熟睡できる。実に快適だと思う。
僕のうちがある関東地方でも、9月に入ってからは大分そんな気候になってきたように感じる。特に朝晩が涼しい。もう扇風機を回さなくても(僕は元々エアコンを殆ど使わないのだ)よく眠れるくらいになった。思わず実家で過ごした夏休みの日々を思い出す。
夜明けも近頃は遅くなってきたと思う。夏休みの前には、午前4時半といえばあたりが既に明るかったものだけれども、8月の下旬になってからは同じ時刻でもまだ仄暗い。今は日の出の時刻が午前5時を過ぎている。日は確実に短くなっているのだろう。
そういった様子を感じるにつけ、秋の訪れを思うのだ。夏はようやく終わった。猛暑が苦手な僕には実に良いことだw 今年も乗り切った、と幾分の感慨も持ってしまう。前回の投稿で書いたように、今夏は色々と頑張って成果があったのもまた良かった。
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さて、前回の投稿で予告(?)しておいた、母の不思議な体験の話について。
先達て、実家に帰省したとき、母とお茶を飲みながらよもやま話をしていたときのことである。
以下は多分、30〜35年ほど前の出来事だと思う。当時、僕は既に上京していて、父は他県で単身赴任中。実家では母と当時高校生だった弟のふたり暮らしだったというわけだ。
ある夜、実家の一階で寝ていた母は夜中に「ザアザアと大雨が降る音」を聞いたのだそうだ。「何事か?」と思い目を覚ますと、「その音がピタリと止んだ」と言う。外の様子を見てみようと窓辺に近づいて、カーテンをめくって窓を開けた。するとどうだろう。
夜空には、「世界中のダイヤモンドを集めて撒いたくらいに眩しい星がたくさん、空一面にビッシリと輝いていた」のだそうだ。実家の地は都心などよりも多くの星が見えるのだけれども、母は「それどころではない程に明るい星が無数にあった」のだと言う。
「これは大変だ!」と思った母は、僕の弟を起こしてこの光景を見せてやりたいと考え、窓辺を一旦離れた。すると、次の瞬間に空をもう一度見たときには普通の星空に戻ってしまっていたのだそうだ。
「あれは一体何だったのだろう?私は確かに見たのよ」と母は言う。「多分、幻か何かだったのでは?」と、取り敢えず僕は答えた。
しかし、あとから考えて、恐らく下のショート動画と似たような状況だったのだと思う。
但し、上の動画の内容のように母が脳卒中になったというわけではなくて、寝覚めで脳がまだ十分に覚醒しておらず、謂わば左脳がまだ寝たまま、代わりに右脳だけ目覚めていた、といったような感じだったのかも知れない、という気がする。
そして、動画の中のテイラー博士のように、理屈ではあり得ないような不思議な感覚に陥ったのではないのだろうか?きっと、脳の左右のバランスが崩れると、何かエネルギーや光に関する奇妙な体験をするものなのか、とも思う。僕はそう解釈している。
つまり、我々が普段「現実だ」と感じている世界は、右脳が感じ取ったものを左脳が整理した上で認識しているという具合なのだろう。そういった仕組みで出来上がっている所謂ヴァーチャルな世界にいま我々は生きているのかも。
そんなわけで、もし可能であるならば、僕も左脳を一旦止めて、右脳だけで感じ取れる世界というものを是非体験してみたいと思うのだ。左脳フィルターの取れた世界って、ひょっとしたら格別なのかも知れない。母が体験した満天以上の煌びやかな星空のように。
(上のショート動画の本編は、こちらになります。ご興味のある向きは、どうぞご覧になってみて下さい)
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さて、下のリンクは、動画の中で紹介されていた、ジル・ボルト・テイラー博士の最新刊です。ちょっと自己啓発書みたいな書名や惹句になっていますが、内容は「左脳の脳出血により、右脳の機能しかなくなったとき、脳科学者のジル・ボルト・テイラー博士は、それまでの認知機能、身体機能を失ったにもかかわらず、この上もない幸福感に包まれた。8年間のリハビリの末、すべての機能を取り戻した博士が、脳卒中の実体験と神経解剖学の科学的見地から得た新しい知見を惜しげもなく開示する。」(下のリンク先より抜粋)というように至ってサイエンス寄りのことが書かれています。人間の脳にはまだまだ未知の部分があると思いますが、僕は特に魂と呼ばれるものに興味があります。もしくは、人間の精神的な部分は死後どこへ行ってしまうのか?(それが魂と呼ばれるものなのでしょうが…)とか色々。それについての個人的な考えも僕は持っていますが、これはまたいずれかの投稿で触れてみたいと思っています。
ジル・ボルト・テイラー 著『WHOLE BRAIN(ホール・ブレイン) 心が軽くなる「脳」の動かし方』
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