トップの写真は、みかんを頭の上に載せたうさぎ。このみかんは、GW中にスーパーで買った。袋に貼ってあるステッカーには、「春のみかん」と書いてある。温州みかんとマンダリンオレンジを掛け合わせたものらしい。
実は、このスーパーには、みかんではなく、焼売を買いに行ったのだ。早朝の仕事で一緒になる、Yさんのおすすめの一品である。Yさんは、以前このブログでも書いたことのある、お話好きのオジさん。
Yさん曰く、「あのスーパーに、こんなデカい粒の焼売が売ってましてね、美味そうなんです。今度買ってみようと思うんですが…云々」と、直径6~7cmくらいの輪っかを指で示した。
その話を聞き、先達て僕がそのスーパーに立ち寄ってみたところ、大粒の焼売6個入りが確かに売られていたのだ。僕は、晩ご飯のおかずになるだろうと思い、4人分として2パック買ったのである。
その買い物のときに、ついでのようにして春みかんも買った。何故買ったのかといえば、みかんの皮が欲しかったからである。これは、うさぎの大好物のひとつなのだ。
みかんの中身は勿論、人間が食す。食べたあとは、皮を天日に干して乾燥させる。干からびた皮は、一口大に千切って、うさぎのおやつとなるのだ。
中身を食べる際に、種が数個取れた。流石、マンダリンオレンジの交配種である。しっかりと種も入っている。それは、庭の片隅の決められた場所に蒔いておいた。
その場所には既に、柚子や夏みかんなど、幾つかの柑橘系の種が撒いてある。これらは何年か経つと小木になり、アゲハチョウの産卵場所になるだろう。
うちの周囲には、そういったみかんの木が、小さいながら何本か生えている。夏には繁った葉が、アゲハチョウの茶色や緑色の幼虫たちにとっての格好の餌となるのだ。みかんは、こうして捨てるところなく、有効に活用されていく。
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5月4日の深夜は、月と土星の(見かけ上の)接近日であった。上の写真は、そのときのもの。正確には、5日の午前1時過ぎに撮影。月の斜め左下に、土星が見える。
土星には、地球上からでも十分に目視できるほどの輪があるので、こうして写真を撮ってみても、真ん丸には写らない。輪の分も含め楕円に写るのだ。上の土星も、写真を拡大してみると、楕円になっていることが分かる。お手隙でしたら、試してみて下さい。
さて、下はその夜の月。闇との境に、クレーターがいつものようにボコボコとよく見える。いつもであれば、僕は月をもっとズームして撮るのだけれども、その夜には狙いが他にあった。
この左下に見えている土星をクリアに撮ってみるという試みである。土星の写真は、先達ても撮った。ただ、僕はそのときの写真の出来栄えには余り納得してはいなかったのだ。
ニコン P900の機能と性能を最大限に活用すれば、土星本体と輪の部分がもっと個別に確認できるような、明瞭な写真になる筈である。僕は、そのような作例を見たことがあるのだ。
こういった惑星の写真を撮るときに設定するポイントは、主に3つ。ISO(感度)と、F値(絞り)と、シャッタースピードである。ズームは、デジタル4倍込みの最大限である、8000mm相当で決まりだ。
前回撮影したときには、ISOは100で固定した。余り上げてしまうと、ノイズが乗りやすくなり不明瞭な写真になると考えたからである。その分、シャッタースピードを遅め(長め)にしておいたのだ。
今回は、その辺りの考え方をひっくり返して、ISOは高め、シャッタースピードは速め(短め)、ということにしてみた。何故ならば、前回の写真が、ISO100の割には大して明瞭ではない写真になったからである。
今回は、ISO400や800で撮ってみた。シャッタースピードは、1/100前後。F値は、カメラ側で自動的に、6.5に固定される。これについては前回も同じ。あと、露出補正を必要に応じて使う。これは+1.0~+2.0EVで。
こうして撮影したのが、下の写真である。なるほど、前回よりは遥かに明るく、分かりやすい写真になった。上に書いたような設定で、まあほぼ決まりだろう。今後も、この設定を基に撮っていくことにしよう、と思う。
この写真は、シャッタースピード:1/100、絞り:f/6.5、ISO:400、露出補正:+2.0EVで撮影。他に、ISO800でも撮った写真があり、そちらの方がより明るく写ったのだけれども、大気の揺らぎのせいか、土星の上部が少し歪んだので没にした。
でも、ISO400で撮ったこの写真でも十分に、土星本体と輪の間の隙間は黒く写り、それぞれが個別に識別できるような写真になったと思う。まあ少なくとも、前回の写真とは雲泥の差であるw
これに気を良くした僕は、この設定が木星の撮影にも使えるのでは、と考え、カメラをそのまま南東から南南西の方角へ向けた。そこでは、土星よりもひと際明るく、木星が輝く。
僕が最近、木星の撮影で狙っているのは、ガリレオ衛星ではなく、木星本体の縞模様である。それが、2本なり3本なり写ってくれると良いのだ。この夜、何枚か撮って、その縞模様がいちばんよく写ったと思われるのが、下の写真である。
この写真では、真ん中付近から下の方まで、3本が見て取れるだろうと思う。今回気づいたのだけれども、木星の撮影で気をつけなければならないことは、なるべく暗めに撮る、ということである。
どうも、木星は明るく撮ってしまうと、星の表面が白飛びしたようになってしまい、縞模様が分かりにくくなる。そこで、土星を撮影したときの設定を生かしつつも、各パラメータを少しずつ弄ってみたのだ。
その結果、上の写真では、シャッタースピード:1/125、絞り:f/6.5、ISO:200、露出補正:-2.0EVと設定して撮影した。全体として、暗くして、感度を下げたというわけだ。
土星にしても木星にしても、常時これらの設定がベストというわけではなく、きっと撮影時の様々なコンディションに左右されることになるだろう、と思う。ただ、今回はコツをかなり掴むことが出来たのでは。
さて、今年はこの先、木星、土星、火星の最接近の日がそれぞれやって来る。その辺りが、撮影の最適日となりそうだ。下のスクリーンショットは、最接近について報じたニュースである。
(出典:産経ニュース「1世紀ぶり夜空で“競演” 木、土、火星が相次ぎ最接近、同方角に」)
早速、5月10日には、木星の最接近がある。木星には、あの目玉のような大赤斑を撮るという挑戦がまだ残っている。10日辺りのいずれかの日に、上手くタイミングを合わせて、今度は縞模様のみならず大赤斑も写るように撮ってみたいものである。実に、楽しみだ…。
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