今週末は、実に様々なことがあった。まず、土曜日に弓道教室へ行ったのである。第4回目だ。外に出たら雨降りだったので急遽、車で行くことにした。確か、先々週も雨で、車で行った。
この日は娘の高校で文化祭が開催中だったので、もし自転車で行ったらならば、帰りに寄ってこようと考えていた。でも、車なので結局行けなかったのである。駐車する場所がないからだ。
じゃあ代わりに、翌日に行こうかと思っていたら、一般公開はこの一日だけだったのだと言う。あとから、そう聞いた。普通、2日間はやるだろうに、もうガッカリ。仕方がない、来年に期待しよう…。
弓道教室の方は、皆んなだいぶ慣れて来たのか、今回は比較的手際が良くて順番が早く回った。7〜8回も射ることが出来たのだ。(中には10回という人もいたらしい)
僕の矢はその内、少なくとも3回は安土(的の周囲の盛り土)に刺さったと思う。でも、的そのものに刺さるのは、まだまだだったw これからも、精進なのである…。
トップの写真は、弓道場の壁に幾つか取り付けられている、矢羽の形をした木のプレートのようなもの。これは、飾りではなく、弓に弦を張る際に利用する。さて、どうやって使うのか分かるかな…?
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さて、この日、弓道教室から帰って来たあと、久し振りにFM音源ガジェットのVolca FMを弄り始めた。夏の間は触っていなかったので、数ヶ月振りなのだ。
これまでに、Volca FMを使って、幾つかの曲を作ってみた。映画の曲や、ゲームのBGMやらテーマソングやらである。(Volca FMに関する投稿は、こちら…)
先達て予告した通り、『ブレードランナー2049』の音楽を鳴らしてみようと考えたのである。それは、前作では雨のラストシーン、そして今作では雪のラストシーンで流れて来るという曲だ。
でも、Volca FM一台では音色の数が、とてもとても間に合わないので、PCに内蔵させているバーチャル・アナログシンセサイザー・ソフトウェアも使うことにした。大仰な名前で呼んでいるけれども、フリーウェアなのだ。でも、実に良い音が出るソフトである。
Volca FMについては、このブログで既に色々とご紹介をした。こんなところが凄い点だとか、ヤマハの名機DX7の音色ライブラリーをネット上で拾って、Volca FMに導入する方法などなど記してきたのである。
今回利用したバーチャルなシンセサイザーのソフトとは、「Synth 1」というフリーウェア。PCの音楽制作ソフトに組み込んで音を鳴らすのである。ちなみに、僕はWindowsでは、音楽制作ソフトもフリーウェアを使っている。
Synth 1については、本家のこちらのサイトが詳しい。YMOの「ライディーン」などデモ曲もある。まあ、要するに、本物のシンセサイザーを持っていなくても、これを組み込めばPCがモデリングしてシンセの音を出してくれるソフトなのだ。
それで、僕が何故これを使うのかと言えば、ヴァンゲリス風の音色が比較的簡単に出るからだ。『ブレードランナー2049』はヴァンゲリスの音楽ではないのだけれども、それっぽい音色は随所に登場する。だから、必須なのである。
それで、土曜日からポチポチと音符データを入力し始めた。当初は、Volca FMで主旋律(ピアノのような音色)を鳴らし、バッキングの演奏はSynth 1でさらっと鳴らせば良いかな…などと軽く考えていたのだ。
でも、もっと後ろの音を厚くしてみようとか、部分的にここはもっと重厚にとか考えているうちに、音符はドンドン積み重なり、それに伴って制作時間もかさんで行った。土曜日一日では、半分まで出来たところだったのである。
さて、翌日曜日。午前中からお昼の間に残りの半分を作った。あとは、ICレコーダーに曲を録音して、PCの動画作成ソフトで画像を貼り、YouTubeにアップするのである。
しかし、夜がいけなかった。台風通過による嵐だったのである。まあ、風雨だけであれば家の中にいれば影響がない筈だ。ところが、実に珍しく、停電が4回も起きたのである。
1回目と2回目の停電は、録音作業中に起きた。交流電源が来ていないと、まずエフェクターやミキサーが落ちる。ノートPCはバッテリー駆動に切り替わるけれども、Volca FMやICレコーダーはACアダプターで動かしていた。
つまり、明かりも消えた部屋の中で、PCの液晶モニターだけが煌々と明るく、他は全て使えない状態になるのだ。作業中断である。このときは、それぞれ5分ほどで電気が復旧した。
そのようにして何とか録音を済ませ、『ブレードランナー2049』のカッコいい画像を貼って動画ファイルを作る。次の、YouTubeにアップロード作業中にまた、停電となった。「95% 処理済み」という段階だったのであるw
その停電も、5分くらいで復旧。再アップを試みるも、「動画が重複している」というエラーが出る。よく見ると、先程の95%が何故かアップロード済みになっていたのだ。あとの5%はどうしたのか?不思議なものである。
それから、動画のタイトル付けなど設定作業を行う。完了ボタンを押す前に、また停電。どうも、あと少しという良いところを見計らって電気が落ちるようであるw 4回目のそれは、待てど暮らせど復旧しない。
待っている間、講談師の神田松之丞のラジオ番組を聴いて過ごした。既に30分は経過したのである。これ以上待っていても仕方がないな、と考え就寝することにした。その後、どうやら深夜に復旧したようである。
そんな訳で、結局アップロードまでは漕ぎ着けた、『ブレードランナー2049』の音楽。後日、このブログにYouTubeの動画を貼ってみたいと思います。お楽しみに…。
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さて翌朝、午前4時。この地域はもう台風が通り過ぎたようである。寝しなに聞こえた暴力的とも言える強い風はすっかり止んでいた。雨も、もう降っていない。ベランダを開けると、網戸がひとつ外れて倒れていた。
上空を見遣ると、暈を纏った月が薄雲の向こうに見えた。半月からやや弦の膨らんだ姿である。嵐が過ぎ去ったことを、これで実感した。余程、写真に収めたかったけれども、仕事へと急いだ。
朝の仕事場では、洋梨のような実を付けた珍しい樹が根から倒れていた。また、帰宅すると、近所の桜並木が一本、根っこから倒れていることに気付いた。貴重なソメイヨシノが勿体ない…。
うちの物的な被害は、日よけシートに穴が空いたことくらいだった。太めのタイラップで留めた四隅のうち1箇所が切れ、シートが捲れ上がっていたのである。強風の威力が余程凄まじかったようだ。それで、別の場所にあるボルトの先に、シートが引っかかっていたのだ。
きょうは、夏のような猛烈な陽射しが戻って来た。でも、暑いと思える日は、きょうとあした辺りが最後となるかも知れない。そうなれば、この日よけシートを一旦仕舞うことにしようと思う。約3ヶ月間、ご苦労様でした…。
下の写真は、きょう午前中に撮った月。日が高くなった頃合いだったので、空はすっかりと青い。やはり、嵐の後のあの薄雲の月を撮っておきたかったなあ、と思いつつ…。
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作家・森博嗣センセイの音楽エッセイ本。こちらは、全2巻のうちの上巻です。森センセイは数学が大得意の工学博士というイメージがありますが、この2冊では、若い頃には楽器を幾つも演奏してデモテープを何本も作っていたなど、意外とも言える音楽遍歴を数多く披露しています。また、西尾維新氏、ゆうきまさみ氏などなど対談も多数収録。理系作家と言われる森博嗣センセイの音楽的な一面が堪能できます…。
森博嗣 著『DOG&DOLL』
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