トイドローンTELLO、高く翔ぶ。あの機材を利用し高度30mに達す、なのだ…

映画・漫画

きのうは、事前の予報通り風が強かったので、トイドローンTELLOを飛ばしに行かなかった。もし出来れば、夕刻にでも飛行させてみたかったのだけれども。
その代わりというわけではないけど、借りてきたDVDを観て過ごした。昨年3月に世を去った、ホーキング博士の半生を描いた映画『博士と彼女のセオリー』である。博士の奥さんだった人が書いた手記を基にしたストーリーらしい。

実は、僕はホーキング博士の本は殆ど読んだことがない。宇宙物理学は僕の好きな分野のひとつである。例えば、リサ・ランドール博士の本とか。
でも、ホーキング博士は、いかんせん結構露骨な無神論者なので、そこがどうにもこうにも鼻についてしまうのだ。やっぱり、不可知論くらいで人は丁度良いのでは…と思っている。

では何故、この映画を観たのかと言うと、音楽聴きたさなのである(…まあ、結局いつものパターンなのだがw)。音楽を担当したのは、昨年急逝したアイスランドのポストクラシカル作曲家、ヨハン・ヨハンソンだ。
ヨハン・ヨハンソンについては、このブログで何度もご紹介してきた。亡くなったときや、その数ヶ月前、坂本龍一キョージュの音楽をメドレーにミックスして発表したとき。(こちらや、こちら)それから、『メッセージ』という映画についての投稿も

さて、『博士と彼女のセオリー』だけれども、この映画の音楽がやはり良かった。それは、多様なフィルターや効果を駆使して綺麗に撮影した映像と実に合っていて、とても心地良く観ることが出来た。
勿論、ホーキング博士役を演じた俳優は名演だ(アカデミー主演男優賞を受賞)。博士の苦悩も歓びも全てを表現し切っていたと思う。博士がときに涙を流しながら観たというのも頷ける。そんな、謂わばクールな熱演だった。

しかし、僕にとっては、それよりも何よりもやはり、音楽が良かったのである。ポストクラシカルらしい、繊細なストリングスのハーモニーを聞かせてくれている。
欲を言えば、耳に残る分かりやすいテーマ曲があともうひとつあると、きっと音楽もアカデミー賞ものだっただろうと思う(でも、ゴールデングローブ賞は受賞した)。

ヨハン・ヨハンソン、返す返すも、本当に惜しい作曲家を亡くしてしまったと思う。もっともっと聴きたかったと改めて感じる。この人が音楽を手掛けた映像作品を…。


さてさて、その前日の土曜日、午前中。この日は、風が殆どない予報であったのを良い機会と思い、トイドローンTELLOを飛ばしに出掛けた。場所はサッカーなどに使うグラウンドである。丁度、誰もおらず使われていなかったのはラッキーだった。

先週、遂にWiFi中継器を買った。送料を含めて400円くらいのものである。何故そんなに安いのか?箱を開けて気づいた。梱包のビニール袋が中継器に癒着していたのだ。それで、黒い本体に変な模様が付いてしまっていた。

なるほど、それで売り物にならないと考えて、投げ売りしていたのだろう。でも、性能には全く影響のないことである。気にしない、気にしないw
この中継器を、100円ショップで買ったモバイルバッテリーに繋ぐ。こちらは500円だった。つまり、締めて1000円ほどのWiFi中継システムだ。これが、効果覿面だったのである。

このグラウンドで、TELLOを恐る恐る真上へと上げていく。今までであれば、高度10mも行かない内に「電波が弱い」というアラートが出て、TELLOはそれ以上昇ってくれなくなったのだけれども、今度は大丈夫。
とうとう、TELLOの仕様上の限界である30mまで上がった。そこで撮ったのが、下の写真だ。よく見ると、道ゆく人たちが芥子粒のように小さく写っている。

このグラウンドは窪地なので、遠くの眺めが今ひとつかも知れない。でも、30mも上がったのには満足だw 安いWiFi中継器とモバイルバッテリーでも、あるとないとでは大違いだな。

惜しむらくは、2バッテリー分(約20分)飛ばしたところで、iPad miniに「高温注意」という警告が出てしまったことだ。コントローラーとして酷使した上に、晴天の直射日光に晒されたので熱を持ってしまったようである。
そうか、次はこれからの季節に向けて、iPad miniの熱対策を考えなくてはいけないのか…。次から次へと課題は向こうからやって来る。トイドローンひとつ取っても、探求は尽きないのだ。

そこで、少々ネット検索して調べてみた結果、保冷剤を利用すると良いことが分かった。但し、凍らせた保冷剤ではない(ここ重要かも)。常温の、グニュグニュした状態で用いるのである。

何故、凍らせないで利用するのかというと、あまり急激に冷やすとiPad miniの内部で結露が発生するからだ。そうではなくて、常温の保冷剤で、熱を吸収するようにやんわりと冷やすのが良いのだそうな。
上の写真のような大きさの保冷剤ならば、iPad miniといっしょに手に持つことが出来るので便利だろう。TELLOを飛ばすときには、WiFi中継器とモバイルバッテリーも持っているので、もう手一杯だけれども。

さて、そんな風にして、晴天の日の飛行に備えていきたいと思っている…。

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上で触れた、『博士と彼女のセオリー』をば再び。最近は特に、AmazonのPrime Videoをよくご利用いただいているようなので(いつもどうも有難うございます)、その作品のリンクを吹き替え版で貼ってみました。今回の投稿の冒頭では、主にヨハン・ヨハンソンの音楽について書きましたが、この映画は映像もまた素晴らしいのです。ちょっと、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の叙情的な映像美の作風にも似ているかも、と感じました。そんなこともあって、ヨハン・ヨハンソンの音楽が尚一層、この映画によく合っていると感じたのかも知れません。

『博士と彼女のセオリー』 (Amazon Prime Video 吹替版)
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