トイドローンTELLOは楽しいなあ。プロペラも見つかったし、取れにくいように対策してみたのだ…

電気・電子

前回のつづき。TELLOというトイドローンについてである。つい興に乗って、前回はたくさん書いてしまった。ちょっと自重しなくてはw

さて、うちの庭で低空飛行させているときに、物干しに接触してTELLOは墜落した。後述するTELLOに関する本を読むと、「飛行中に機体の傾斜が極端になると全てのモーターが停止して落下します」(P.66)とのことだ。
つまり、何かにぶつかって、その反動で機体が斜めや縦になるとプロペラが止まり、そのままTELLOは落ちるのである。これは、部屋の中で練習しているときにも、壁やテーブルなどの家具に当たったときにも起きたことである。

まあ、軽量の機体なので、そのまま床に落ちても壊れるようなことはないようだ。問題は、落ちた弾みで、プロペラが外れて何処かへ飛んで行ってしまうことである。差し込んであるだけなので、衝撃で外れてしまいやすいようだ。
すると、なかなか見つからないことがある。回転していたときの勢いが残っていたのだろうか、意外と遠くで見つかったこともある。あとは、物陰に落ちていたりなど。色が黒いということもまた、発見しにくさの一因となってしまっているのかも、と思う。

そんな訳で、上はプロペラをなくした後に撮影。こうなってしまうと、もう飛ばすことは出来ない。さて、どうしたものか。一応、プロペラを探してはみたものの、何処へ飛んで行ったのやら見当が付かなかった…。
ちなみに、TELLOの機体の上に乗っかっているのは、ミッフィーの人形。TELLOのユーザーの間では、レゴで作った人形を乗せるのが流行っているらしい。その真似であるw

前回も書いたように、僕はこのTELLOを中古で買ったので、本来付属している予備のプロペラが付いていなかった。プロペラなんぞ、そう簡単に壊れないだろう、と考えていたのである。
確かに、しなやかな材質のプラスチックで作られているので壊れにくいだろうと思う。でも、墜落した際に外れやすいというのは想定外であったw 仕方がないので、Amazonでスペアのプロペラのセットをポチったのだった。

「【国内正規品】Ryze トイドローン Tello プロペラ」

ついでに、サードパーティ製のプロペラガードも注文した。本体の全体をカバーするタイプである。本体に付属のプロペラガードは、上の方まではカバーしておらず、多分そのせいで墜落時に外れて飛んで行ってしまうことがあるのだろうと考えたからだ。

「Cynova プロペラガード Tello用全面保護カバー (グレー)」

そんなこんなで暫く経ってから、やっと重い腰を上げて再びプロペラ探しに取り掛かった。今度は、草むしりをしながら、文字通り草の根を分けてでも見つけるつもりだったのである。それでも出て来なければ、仕方がない。
ただ草をむしっているのも詰まらないので、カセットテープで佐野元春を聴きながらやった。すると、何とまあ、一曲目が終わらないうちにもう、草の中からプロペラが見つかったのである。呆気なくて、拍子抜けする程だw

やっぱり、色が黒いと、ぱっと見で目に入りにくいなあ…。飛行中に前後の区別を付けやすくするためにも、黄色とか水色とか何か分かりやすい色でプロペラを塗装してみようと思う。今後の課題である。

さて、ここでTELLOの身体検査をば。まずは、体重測定だ。TELLOは重量が200g以下なので、航空法の規制を受けないドローンであるとされている。バッテリーやプロペラ、プロペラガードを装備したまま、秤に載せてみた。

上のように、86gである。確かに、200g以下だ。まあ、ミッフィーを乗せても100g以下だろうと思う。ところで、バッテリーはその中で、どのくらいの重量があるのだろう?

26gだった。つまり、本体はたったの60gなのである。軽い。実に軽い。この重量の中に、モーターやらCPUやら制御系が余すことなく収められているのだ。テクノロジーの進歩には眼を見張るものがあるなあ。

上は、機体の先頭に付いているカメラだ。ご覧の通り、わずかに下を向いている。でも可動式ではないので、この角度で固定なのである。スペックは、5MPでHD720pなのだそうだ。

それから、お腹の部分。放熱のために、ひだ状になっている。実際に、飛行の後に触ると温かいことがある。それから、円いものが3つ付いている。センサーなのである。
TELLOに関して、下のような本が発売されている。内容は主に、飛行プログラムを作成するためのガイドなのだけれども、はじめの2章でページを割いてTELLOの仕様やドローンの仕組みについての解説が詳しく書かれている。

『Scratchでトイドローンをプログラミングして飛ばそう! 』

それを読むと、この3つの円いセンサーのうち、真ん中の小さな穴のようなものがビジョンセンサーで、真下を見ることによって機体の位置を判断しているのだそうだ。
あと、その両側にあるものはPSD距離センサーで、光の反射を利用して地上との距離を測っているそうなのである。他に、気圧センサーも内蔵しているらしい。それも、高度を測るためである。

このように、たった60g程の小さく軽い機体の中に、IntelのCPUやら各種センサーやらカメラやら、色々と詰め込んであるのだ。それによって、安定飛行を実現し、写真や動画の撮影も可能にしている。

さてさて、TELLOに関するある動画を観て知ったTipsをば、今回の投稿の締めくくりにひとつ。

上に、プロペラが抜けやすいことがあると書いたけれども、モーターのシャフトの部分を油性ペンで塗ってからプロペラを差し込むと、抜けにくくなるそうなのである。

…というわけで、早速試してみましたw 確かに、塗った後では、プロペラを指で引っ張っても簡単にすぽっと抜けるようにはならなくなったと思う。多分、油性インクの粘性が適度な接着効果をあげているのだろう。良いアイデアだと思う。

では、次回は、無事プロペラも見つかったことだし、もっと広い原っぱに行って飛ばして来たときのことなどを…。(次回に、つづく)

……

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